新年あけましておめでとうございます
今年もお稽古や茶事の様子をコツコツ書いて参ります
ご一緒に楽しんでいただけたらと思います
今日の初釜には
7名のお弟子さんが参加してくださいました
初釜は
茶事といっても
やはり常よりは華やいだ気分で
行いたいと思い
待合は賑やかな感じにしてみました
濃茶点前までは私がしましたが
初稽古ということで
後炭と薄茶は
お弟子さんたちにしていただきました
待合に掛けた色紙は
山田無文師の「蛇 自画賛」です
"達磨大師がその一門に
新しい風を起こし
めでたい靄(もや)がかかり
めでたい波がたち
鳥たちは睦まじげに語り
花たちは笑う"
『彩鳳舞丹霄』
前大徳明道師
「彩鳳」とは五色の羽毛を持つ一双の鳳凰
「丹霄」とは朝焼夕焼などの赤い空 めでたい風光
また この言葉は
昔 中国の禅僧が師と夜話をしていて
いざ帰るに臨んで灯火が尽き
真暗になった時
発せられた言葉として知られているのだそうです
ほんの二週間ほど前
夜咄の茶事で体感した感覚が
よみがえります
初座
香合は後楽園御庭焼
蓑で今年の干支「巳」を表しています
主菓子 ときわ 鼓月製
濃茶
後炭の香合 膳所 蕗のとう
干菓子 末富製
みそあわせのうろこ文様は
蛇を表しています
赤津焼 御本立鶴
今年のお勅題は「立」
誰に見せるともなく
すっくと立つ鶴の
気高く 凛とした佇まいに心ひかれるのは
いつの世も変わらないのではないでしょうか
最後までご高覧いただき ありがとうございました