5月に玄庵の炉をふさぎ
丸畳に替えてから
時々茶室に入って
拭き掃除などをしていました
そんな中
風炉の時季にも一度
玄庵でお茶事をしたいなあという思いが
日増しに強くなっていたのですが
昨今の世情を思うと
どなたをお誘いしてよいのか
皆目見当のつかないまま
時間だけが流れていきました
お客様の当てもないまま
どういうわけか
『玄庵で朝茶をする』
という気持ちだけが
心の中でキラキラと光を放っていました
そんなある日のことです
昨年の暮れに足を骨折されて
しばらくご自宅で療養されていた
社中のJさんより
突然メールが届きました
「まだお点前はできませんが
7月にはお茶を飲みに伺いたいです」
という内容のメールでした
ふと思いたって
「お茶を飲みに朝早く来られることはできますか?」と
メールを返したところ
「大丈夫です・・」とのお返事をいただいたので
あらためてお電話をさせていただき
「よかったら『朝茶』に来られませんか?」と
お誘いしましたところ
初めは大変驚かれたご様子でしたが
すぐに「喜んで!」とのお返事が返ってきました
そういうわけで
15日には
J様ともう一人同じく社中で
長く稽古に通っていただいているY様をお呼びして
朝茶をいたすことになりました
今日は
琉球風炉に灰を入れました
この風炉は
玄庵を建てることが決まった頃
ちょうど3年ほど前に出会って求めました
今回初使いです
15日には
長らくお茶の道を精進なさっておられるお二人と共に
朝の清々しいお茶を楽しみたいと思います