表千家一期一会

IHにお釜をのせてみた

今月は
立礼の稽古をいたします

というのも
社中のお一人が
足を痛められて
5月頃よりお稽古に
来られていないのです

彼女は一日も早く
お茶のある日常を取り戻したいと
思っていらっしゃるようですが
なかなかすぐには回復しないとのこと

それなら
一度立礼で稽古をしましょうか
ということになりました

そしてまた
タイミングの良いことに
先月師匠が
立礼卓での稽古茶事を
して下さいました

その時
いつもの風炉より
随分小ぶりの風炉が使われていることに
気づきました

そう言えば
以前立礼卓を使って
北山茶会などをしていた頃
風炉釜の高さが高くて
柄杓が扱いにくいと
感じました

そこでこの度
立礼用の小ぶりの風炉釜を
新たに購入することにしました

京都の道具屋さんに問い合わせ
3日までに送っていただけるか
お聞きしたところ
台風の影響で宅急便が滞っているからと
先週の土曜日に稽古場まで
直接持ってきて下さいました

その時に道具屋さんから
「この釜は全く新品なので
使う前に一度湯を沸かして
その湯は捨ててください」と
言われました

そんな話から
釜を長く使うための心得について
質問させていただいたところ

「炭 電熱 IHのどれが
一番釜を傷めないと思います?」と
聞かれました

私は当然「炭」かと
思っていたのですが
道具屋さんの答えは何と
「IHです」

というか
そもそも私には
お茶の釜を「IH」にのせて
湯を沸かすという発想が
これまで全くありませんでした

しかし確かに
釜は鉄製ですから
IHでお湯を沸かすことはできるはず

そこで今日は
使用前に湯を沸かして捨てる
という工程を
IHヒーターで行なってみました


当然と言えば当然なのですが
ちゃんとお湯が沸きました

二回ほど湯を取り替えて
三回目に沸いたお湯を
飲んでみました

まろやかでした

そして
さっそくお茶を一服点てて
飲みました

あらためて
「茶道 IH」というワードで
検索してみますと
なんと
「IH専用置き炉」という
製品もあるようで
びっくりしました

時代に移り変わりにより
柔軟に対応していくことは
大切な事ですよね!

とは言え
私はやはり炭でお湯をわかす
旧来のお茶の世界も
ずっと残っていって欲しいなあと
願っています
(^人^)
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