表千家一期一会

7月稽古場 1



『竹上下節』
 前大徳積応師筆

「松無古今色 竹有上下節」
(松に古今の色無く 竹に上下の節有り)




松は四季を通じ千載を経て変わることなく
常に青々とした緑の葉を茂らせ
竹もまた常緑樹であるが
はっきりと上下の節がある

前句は平等の側面を表し
後句は差別の側面を表す

両者は表裏一体であり
平等即差別・差別即平等が真実の姿

(「茶席の禅語大辞典」より)



今日より
初めてお茶のお稽古を始められる方が
いらっしゃいました

「その道に入らんと」
本日このお稽古場に導かれたその方も

何十年か前にこの道にご縁をいただいた私も
お茶の道の修行者としては
全く同じ旅人の一人です

しかしながら
その道を長く歩んできた者と
今日初めて門をくぐった者とは
当然ながら 違いはあります

その違いをお互いに認め合いながら
それぞれの分をわきまえつつ
精一杯精進すること
それが
同じ茶の道を歩む者の務め・・

そのような思いで
今日はこの句を
掛けさせていただきました



鮎籠



平水指  薄茶



主菓子 京夏まつり  鼓月製



干菓子 別府銘菓 ざぼん漬 
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「稽古【洗心会】」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事