表千家一期一会

立礼について


一昨日と昨日
二日続けて立礼卓でお稽古をしてみました

酷暑続きの夏で
お疲れ気味の皆さんに
立礼での気楽なお茶を喜んでいただけたようで
やってみてよかったなあと
自己満足しております

ところで
昨日勢いで立礼での濃茶点前を稽古してみて
あらためて立礼のことを
もう少し勉強しておくべきだったと反省しました

今日は
とりあえず
手持ちの本から
立礼について書かれている頁を開いて
確かめてみることにしました

総じて
「その場に応じて工夫して」
と書かれており

点前の細かい部分については
本によって
あるいは立礼卓によって
異なるようです

昨日皆で悩んだ
「濃茶の仕服の位置」については
やはりよくわかりませんが

「運び点前」に準じるならば
素直に風炉と水指の間に置いても
良いのかもしれません




①お茶のおけいこ 26
「立礼と茶箱を愉しむ[表千家流]」
指導:堀内宗心  世界文化社 初版2005年

点前は
風炉長板二つ飾り薄茶点前に準じて
定まっているが
その時と状況に合わせた工夫も可能である






堀内家長生庵に伝わる「タワフル」




②「表千家茶の湯入門【上】風炉編」
著者:千宗左 主婦の友社 初版平成13年

立礼として
特別にこまやかな決まりはないので
場所に応じて適当に道具の配置を工夫し
運び点前に準じて点前を行います



而妙斎好 扇面立礼卓




③定本 茶の湯表千家 <下巻>
著者:千宗左 主婦の友社 初版昭和61年

立礼の点前にあっては
野点と同じく室内においても野外においても
特に定められた規則はない







④表千家茶道十二か月
著者:千宗左(即中斎) 日本放送出版協会 初版昭和41年

立礼は
だいたい風炉の形式で行われますが
もともとは自由なものですから
これを一応の基準として
室内を巧みに工夫し
テーブルといすの配置や
道具の取り合わせなどにも
創意を試みることが
好ましいと思います







⑤新編 表千家茶の湯 
著者:千宗左(即中斎) 主婦の友社 初版昭和32年

立礼として
特別にやかましい規定はありませんが
その場所に応じて
適当に道具の配置を工夫し
お茶の雰囲気をこわさぬよう
普通の運び点前に準じてすればよろしいのです





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