小間のお茶室が
一歩ずつ完成に向けて
歩を早めております
まだ壁は塗られていない
お茶室の中にじっと座っていると
「わび茶」とは・・・
という未知の世界への不安で心がいっぱいになって
なんだか畏れ多くなります
でもここまで来てしまったのですから
もう逃げ出すわけにはいかないのです
振り返れば
これまでもずっとそうでした
稽古場にいながら
どうして
私がこんなところに座って
お茶を教えているのだろう。。。と
何度思ったかわかりません
これは
運命だったと考える他はありません
「わび茶」とは何か・・・
それを知るためには
実践するしかないのはわかっています
しかし利休の時代より
「さびたるハよし さばしたるハあし」(『源流茶話』)と
言われます
令和時代に
どんなお茶を目指していったらよいのか・・・
その手がかりが欲しくて
本棚にある一冊に手をのばしました
40代の頃
茶道を再開した頃に
何となく手に取って読んだ本です
裏表紙に
2001年7月17日という
読んだ日付のメモがありました
18年ぶりに読んでみると
よく覚えていることもあれば
あの頃には気づかなかった発見や驚きもありました
今一度ここで
自分自身の指針として
特に心に響いた言葉を抜粋し
書きとめておきたいと思います
『私の茶の湯考』(著・掘内宗心 世界文化社)