松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

☆政治学の試験問題(相模大野)

2014-01-22 | 1.研究活動
 政治学は次のような試験問題だった。

 「世界政治はアナーキーとされているが、その中で日本が進むべき道について」である。
 世界政治はアナーキーとされている。アナーキーとは無政府ということであるが、たしかに世界を統一する政府はなく、悪を取り締まる警察官も裁判所もいない。いわば力が幅を利かす世界政治において、暴力を行使する道が閉ざされている日本が進むべき道を考えてもらおうとというものである。

 採点は、これからで、まだ学生の答案を見ていない。ただ、試験の日に、研究室に帰ろうとしたら、数人の学生に引き止められて、「先生はどのように考えていますか」と質問された。

 私は、大要次のように話した。世界の中で、日本の魅力(強み)は、世界有数の大国ではありながら、武力を持って外国を侵略することのない国という点である。世界政治はアナーキーだからと言って、常に暴力が支配しているわけではなく、経済や情報が、ますますがんじがらめになっているなかで、いくらジャイアンのような国でも、勝手ははできるものではないからである。だから、日本は、この日本的強みを自信を持ってもっとPRすべきで、そのなかで「日本の言うことならば間違いない」という世界の信頼を獲得していくことではないか。

 
 

 

 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ★市民協働の基礎 | トップ | ☆デザイン案決まる+近況(三... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

1.研究活動」カテゴリの最新記事