この数週間、次は、何を書こうかと迷っていた。年を取ってきたので、つめた作業が必要なものは、なかなか決意できない。息が続かない感じがするからである。何よりも、新しいテーマは、内発力が必要で、それが湧き出してこないと、続かない。
パソコンには、いろいろ考えたことが残っているが、そのなかで、政策実施論があった。
問題意識は、政策をつくるまでは、つまり政策形成は、みな一生懸命やるが、その後の運用になると、途端に関心を失ってしまう。その結果、政策はできたけど、動かないというケースにしばしば当たる。
自治基本条例などは、その最たるもので、全国で力を入れて自治基本条例をつくったが、動いているのは、ほんの少しだろう。
そうした体験もあるので、私は、つくるときから、その後の実施を意識してつくっていくが、そうしたストックを体系化すれば、これまでにない、自治体の政策実施論ができるのではないかと思う。
先行事例もないし、学会全体でも政策実施論は、実務性が強ので、手が出ないのであろう。体系的に整理したものもない。そんな中、私にどこまでできるかは分からないが、実践的で、実務的な政策実施論ならできるのではないか。ともかく挑戦してみようと思う。
このように宣言するのも、政策実施を裏付ける手法のひとつなのだと思う。がんばるぞ。
支える人を支える政策も、政策実施論のひとつですね。
EBPM(根拠に基づく政策立案)とよく言われますが、AOPM(Action Oriented Policy Making)が、目の前に担い手がいて現場がある地方自治においては特に重要だと考えながらやってきたつもりではあります。