松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆議員提案条例のルール化(三浦半島)

2013-09-06 | 1.研究活動
 横須賀市の議会で、議員提案条例のルール化を検討しているようだ。
 
 最近では、議員提案の政策条例も珍しくなくなってきた。今後もますます増えていくことだろう。それに伴って、課題も顕在化してきた。主な課題は、①実効性の担保と②市民参加である。

 つくられた条例が十分な裏付けなく、単なる作文のような条例が散見されるようになった。実効性のない条例である。その対応策であるが、
 ①条例づくりの極意は、「調査、調整、仕組みづくり、3,4がなくて条文づくり」である。条例提案する議員さんは、まず、この極意をしっかりと肝に銘じてほしい。
 ②条例を執行する行政との協議・調整の仕組みの構築である。これまでのような一度や二度、通告ではだめで、論点を一つひとつ解きほぐす、息の長い協議の場となる。協議・調整のタイミングも、条例案の検討を始める時点と大綱ができた後の2回は、行われるべきだろう。
 ③議会における質疑の充実である。議員が提案し、議員が質問するのが基本であるから、まずこれをきちんと行うのが前提である。しかし、同じ議員同士であるから、質問が甘くなることも考えられる。条例を実施する執行部からの議会のなかで、質疑・確認する仕組みがポイントになろう。反問権の質疑バージョンである。

 市民参加については、執行部の条例づくりを議員提案条例に持って来れば、よいであろう。パブリックコメントは当然で、検討段階からの多様な市民参加(懇話会の設置や市民PI等)は、必須になってくる。

 議員は地方自治の共同経営者である実質が、どんどん問われるようになってきた。

 詳細は、『つくろう議員提案の政策条例』を読んでほしい。
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