(2011.7.12)増刷とのこと
村上さんから連絡があった。増刷とのこと、何よりである。去年の11月に出たもので、予定より早いペースとのことである。自分なりの名著『自治体政策づくりの道具箱』は、完売までに、思いのほか時間がかかり、学陽書房には迷惑をかけたが、これで、少しほっとした。
(2010.2.3) 「自治体職員の読書ノート」
「自治体職員の読書ノート」という書評がある。自治体職員の方が書いているもので、その書きぶりは、うまくいえないが、それぞれの本のよいところ、心に感じたことを素直に書いている書評だと思う。なぜならば、どの書評も読んだ後、ニコニコとするからである。
実は、この「自治体職員の読書ノート」は、しばらくお休みであったが(仕事の関係らしい)、今回、しばらくぶりに再開することになった。その再開第一弾で、「地方自治はやわかり」(1002冊目)を取り上げてくれた。
書き手にとって、書評を書かれるというのは、やや複雑なもので、「なるほど、そういう読まれ方もあるのか」と再認識して、改めて心期する場合もあるし、「もうちょっと、ちゃんと読んで」という感じを持つこともある。後者の場合も、その人なりの感想で、それはそれで大事なことなのだと思けれども、ちょっと残念というのが、偽らざる思いである(後者の感想は、アマゾンの書評に出ることがある)。
今回の書評でうれしかったのは、「むしろこれまでの入門書のほうが、時代に追いついていないと言うべきなのでしょうね」というフレーズである。まさに、論じられている地方自治が、現場とはズレているという違和感が、本書を一気に書くことになった源泉だからである(ときどき、骨董品のようになった地方自治を自治体職員から聞くことがある。どういう仕事をしているのだろうというのが率直な感想)。思っていたことを改めてフレーズとして文章化してもらうと、「そう、それがいいたかったのだ」と、後出しじゃんけんを出して、ニコニコとすることになった。
私も、この書評再開のニースをすぐに見つけたが、学陽書房の村上さんからも、書評が出ていますと連絡をもらった。たくさんの本を手がけていると思うが、送り出したわが本の行く末を見守っている様子がよく分かった。
(2010.10.11) 小平・夢庵青梅街道店
『図解 地方自治はやわかり』が完成した。店頭発売は、19日だそうであるが、アマゾンでは、予約販売が始まった。
もう少し早くできるはずであったが、すでに書いたように、当初は力が入らず、遅れ遅れになった。入門書で、地方自治の初心者向けに書いたものである。
この本は、「地方自治法」を解説したものではなく、「地方自治」の今を紹介したものである。地方自治法と地方自治の違いは、「はじめに」に次のように書いた。
「地方自治法は、野球のルール。地方自治法には、たくさんのルールが書かれていて、行政や議会運営等に関して、たとえばストライク3つでアウトとか、1塁と2塁の間は27メートルとするとかいったことが、微に入り細に入り書かれています(これを規律密度が高いといいます)。これに対して地方自治は、野球のやり方です。言い換えれば、どうすればアウトを取れるかを考えるのが地方自治です。ストライク3つでアウトだからといって、ストライクを投げ続けたら打たれてしまいます。ボールを振らせて、アウトを取るといったことを学び、実践するのが地方自治の内容です」
こんな理念で書きました。なお、野球のやり方は、前に出した『政策条例のつくりかた』により詳しく書いてあります。
この本は、学陽書房の村上さんとの共同作業のようなもので、売れたら、豪華なランチをおごることにしよう。
なお、写真の指は、村上さん。
(2010.9.30) 秋葉原
地方自治のテキストである『地方自治 はやわかり』(学陽書房)を出すことになった。本来ならば、8月末にはできているはずであるが、方針が揺れたために、遅れてしまった。当初は、標準的な、よくあるテキストとするはずであったが、これでは簡単にできるが、力が入らず、のびのびとなってしまう。途中から、そうではなく、地上自治の今、そして未来を簡潔に、分りやすく記述したものにしようとなって、ようやく力が出た。この本は、半分が図解なおで、それに苦労した。多くは、自治体の資料を参考にした。とてもよい資料がたくさんある。
この本の編集者は、学陽書房の村上さん。図の部分は、ずいぶんと助けてもらった。
この日は、初稿の返し。書ききれなかった部分を全部、出した。ほっとした。
編集者との打ち合わせに最適なのは、ファミレスである。とくにお勧めは、ジョナサン。広いテーブルと少ないお客さんがなによりである。今回は、秋葉原のデニーズ。ここは、少ないお客という原則が当てはまらないが、やはり、打ち合わせは、ファミレスである。
このままでは、10月の10日ころに再校。11月10日ころには、本ができるだろう。もうちょっと。
村上さんから連絡があった。増刷とのこと、何よりである。去年の11月に出たもので、予定より早いペースとのことである。自分なりの名著『自治体政策づくりの道具箱』は、完売までに、思いのほか時間がかかり、学陽書房には迷惑をかけたが、これで、少しほっとした。
(2010.2.3) 「自治体職員の読書ノート」
「自治体職員の読書ノート」という書評がある。自治体職員の方が書いているもので、その書きぶりは、うまくいえないが、それぞれの本のよいところ、心に感じたことを素直に書いている書評だと思う。なぜならば、どの書評も読んだ後、ニコニコとするからである。
実は、この「自治体職員の読書ノート」は、しばらくお休みであったが(仕事の関係らしい)、今回、しばらくぶりに再開することになった。その再開第一弾で、「地方自治はやわかり」(1002冊目)を取り上げてくれた。
書き手にとって、書評を書かれるというのは、やや複雑なもので、「なるほど、そういう読まれ方もあるのか」と再認識して、改めて心期する場合もあるし、「もうちょっと、ちゃんと読んで」という感じを持つこともある。後者の場合も、その人なりの感想で、それはそれで大事なことなのだと思けれども、ちょっと残念というのが、偽らざる思いである(後者の感想は、アマゾンの書評に出ることがある)。
今回の書評でうれしかったのは、「むしろこれまでの入門書のほうが、時代に追いついていないと言うべきなのでしょうね」というフレーズである。まさに、論じられている地方自治が、現場とはズレているという違和感が、本書を一気に書くことになった源泉だからである(ときどき、骨董品のようになった地方自治を自治体職員から聞くことがある。どういう仕事をしているのだろうというのが率直な感想)。思っていたことを改めてフレーズとして文章化してもらうと、「そう、それがいいたかったのだ」と、後出しじゃんけんを出して、ニコニコとすることになった。
私も、この書評再開のニースをすぐに見つけたが、学陽書房の村上さんからも、書評が出ていますと連絡をもらった。たくさんの本を手がけていると思うが、送り出したわが本の行く末を見守っている様子がよく分かった。
(2010.10.11) 小平・夢庵青梅街道店
『図解 地方自治はやわかり』が完成した。店頭発売は、19日だそうであるが、アマゾンでは、予約販売が始まった。
もう少し早くできるはずであったが、すでに書いたように、当初は力が入らず、遅れ遅れになった。入門書で、地方自治の初心者向けに書いたものである。
この本は、「地方自治法」を解説したものではなく、「地方自治」の今を紹介したものである。地方自治法と地方自治の違いは、「はじめに」に次のように書いた。
「地方自治法は、野球のルール。地方自治法には、たくさんのルールが書かれていて、行政や議会運営等に関して、たとえばストライク3つでアウトとか、1塁と2塁の間は27メートルとするとかいったことが、微に入り細に入り書かれています(これを規律密度が高いといいます)。これに対して地方自治は、野球のやり方です。言い換えれば、どうすればアウトを取れるかを考えるのが地方自治です。ストライク3つでアウトだからといって、ストライクを投げ続けたら打たれてしまいます。ボールを振らせて、アウトを取るといったことを学び、実践するのが地方自治の内容です」
こんな理念で書きました。なお、野球のやり方は、前に出した『政策条例のつくりかた』により詳しく書いてあります。
この本は、学陽書房の村上さんとの共同作業のようなもので、売れたら、豪華なランチをおごることにしよう。
なお、写真の指は、村上さん。
(2010.9.30) 秋葉原
地方自治のテキストである『地方自治 はやわかり』(学陽書房)を出すことになった。本来ならば、8月末にはできているはずであるが、方針が揺れたために、遅れてしまった。当初は、標準的な、よくあるテキストとするはずであったが、これでは簡単にできるが、力が入らず、のびのびとなってしまう。途中から、そうではなく、地上自治の今、そして未来を簡潔に、分りやすく記述したものにしようとなって、ようやく力が出た。この本は、半分が図解なおで、それに苦労した。多くは、自治体の資料を参考にした。とてもよい資料がたくさんある。
この本の編集者は、学陽書房の村上さん。図の部分は、ずいぶんと助けてもらった。
この日は、初稿の返し。書ききれなかった部分を全部、出した。ほっとした。
編集者との打ち合わせに最適なのは、ファミレスである。とくにお勧めは、ジョナサン。広いテーブルと少ないお客さんがなによりである。今回は、秋葉原のデニーズ。ここは、少ないお客という原則が当てはまらないが、やはり、打ち合わせは、ファミレスである。
このままでは、10月の10日ころに再校。11月10日ころには、本ができるだろう。もうちょっと。
松下先生のご著作は『自治体政策づくりの道具箱』を拝読して以来のファンでして、今回も楽しみに読ませていただきました。再開一冊目が先生のご著作になったのは、偶然ではございません。
それでは、今後もニコニコ楽しんでいただけるよう精進します。あ、仕事のほうもがんばります。松下先生の今後のご著作、楽しみにしております。では。
以前、取り上げてもらった『自治体政策づくりの道具箱』は、私的には、力作なのですが、一度教科書にしたので、終了後、学生が大量に売りに出し、その結果、アマゾンで1円になってしまいました。以来、「いい本は教科書にするな」を肝に銘じています。