松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

◇行政改革のお手本?(ニュージーランド)

2008-03-15 | 5.同行二人
 ニュージーランドは、日本の行政改革の見本として、大いに喧伝された。そして、その多くは失敗とされ、今日ではすっかり忘れ去れている(ニュージーランドの改革を賞賛するたくさんの論者がいたが、どこにいってしまったのだろう)。
 ただ、私の旅は暢気な休暇旅であるから、いつものようにカフェテラスでゆっくりとお茶を飲み、地元の店を冷やかし、気が向いたところへ小旅行をするといった調子で、むろん行政改革とは関係ない。
 マットスシ(Matsushi)は、小旅行したときに、バスの運転手のおじさんが予約客である私たちに恥ずかしそうに問いかけた名前である。あまりに大受けだったので、それ以来、ニュージーランドでは、Mat・sushiを名乗ることにした(実際、ニュージーランドには「sushi」という看板を出している店が多い。おじさんのとっさの思いつきもよく分かる)。
 ゆったりとしているが、質素な暮らしぶりをしているニュージーランドと、お金はあるがピリピリしている日本とは、同じ民営化、行政改革といってもきっと意味が違ってくるのだと思うが、この分野をさらに突き詰めて研究する余力はとてもない。
 むしろ、この旅で私が今後のテーマとすべきと感じたのは、ニュージーランドのおじさんの穏やかな笑顔である。レストランでもカフェでも、奥さんの目を見ながら穏やかに話し、道で私たちが地図を見ているとにこやかに話しかけてくる、そんな振る舞いである。日本が学ぶべきは、こうした余裕だと思う。
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ☆法制執務の再構築 | トップ | ○フィールドワーク・イン・サ... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
NPMの講師が・・・ (ここは匿名で)
2008-03-18 20:42:12
うちの職場でNPM研修がありました。講師は、元キャリアの方で大阪市の関 前大阪市長の改革にもたずさわっていた方でした。たしかニュージーランドのエピソードも聞いた気がします。NPMというものは「さわると危険!!」的なものなのかもしれないなあ・・・。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

5.同行二人」カテゴリの最新記事