
行政評価委員会の第2期が始まった。
第1期で注力したのは、単に上から目線で評価するのではなくて、一緒に考え、さらには提案する姿勢である。批判=評価だけの委員会は、私の好みではないし、もう、そういう時代ではない。
そんなことで、委員全員で、対案を考え、新たなアイディアを考える「励ます行政評価委員会」として運営してきた。第2期も同じようにやっていく。
今回、いいアイディアがでて明確になったことがある。
①評価については、評価の視点が出されているが、これまでの視点に加えて、第1期で、実践してきた視点を付け加える。まだまだ付加できると思う。実践的な評価視点ができるだろう。
②提案についても、視点を考えてみること。例えば、「管理だけでなく、活用、活躍といった視点で事業を見直す」などの視点である。第1期では、いくつか提案してきたので、このような「法則」が隠れていると思う。これを記述化する。
これら2つの視点をリスト化すれば、
①行政評価委員会の運用マニュアルができる。そうすると、委員会のメンバーが変わっても、このリストに基づいて、考え、検討すれば、いいことになる。一定の水準が保たれる。
②これをさらに、行政職員用にバージョン変更すれば、今度は、職員が業務のなかで、見直し、改善点を考える際に活用できる。
③これが全国の自治体に広がれば、全体で、質の向上と効率化が図れる。
今後、必要になるのは、こうした非定型業務の定型化・マニュアル化である。
例えば、条例づくりであるが、これにはコツやツボのようなものがある。条例づくりを担当すれば、このコツやツボを体得できるが、条例づくりという体験は、職員生活のなかでそう何度も担当することはない。そのたびに、ゼロからやっていたら、時間もエネルギーもかかり、無駄である。ところが、それが記述されていれば、それを見て、なぞればよいだけである。
ライフワークバランスが問われ、増えていく仕事を少しでも減らす工夫が必要なときである。この非定型業務の定型化は、その有効な方法になるだろう。
今回、その第一歩を始めたということで、事務局は大変であるが、ここは、ひと頑張りしてもらいたい。