松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆非定型業務の定型化・マニュアル化(白岡市)

2019-08-22 | 励ます行政評価

 行政評価委員会の第2期が始まった。


 第1期で注力したのは、単に上から目線で評価するのではなくて、一緒に考え、さらには提案する姿勢である。批判=評価だけの委員会は、私の好みではないし、もう、そういう時代ではない。


 そんなことで、委員全員で、対案を考え、新たなアイディアを考える「励ます行政評価委員会」として運営してきた。第2期も同じようにやっていく。


 今回、いいアイディアがでて明確になったことがある。


 ①評価については、評価の視点が出されているが、これまでの視点に加えて、第1期で、実践してきた視点を付け加える。まだまだ付加できると思う。実践的な評価視点ができるだろう。


 ②提案についても、視点を考えてみること。例えば、「管理だけでなく、活用、活躍といった視点で事業を見直す」などの視点である。第1期では、いくつか提案してきたので、このような「法則」が隠れていると思う。これを記述化する。


 これら2つの視点をリスト化すれば、


 ①行政評価委員会の運用マニュアルができる。そうすると、委員会のメンバーが変わっても、このリストに基づいて、考え、検討すれば、いいことになる。一定の水準が保たれる。


 ②これをさらに、行政職員用にバージョン変更すれば、今度は、職員が業務のなかで、見直し、改善点を考える際に活用できる。


 ③これが全国の自治体に広がれば、全体で、質の向上と効率化が図れる。


 今後、必要になるのは、こうした非定型業務の定型化・マニュアル化である。


 例えば、条例づくりであるが、これにはコツやツボのようなものがある。条例づくりを担当すれば、このコツやツボを体得できるが、条例づくりという体験は、職員生活のなかでそう何度も担当することはない。そのたびに、ゼロからやっていたら、時間もエネルギーもかかり、無駄である。ところが、それが記述されていれば、それを見て、なぞればよいだけである。


 ライフワークバランスが問われ、増えていく仕事を少しでも減らす工夫が必要なときである。この非定型業務の定型化は、その有効な方法になるだろう。


 今回、その第一歩を始めたということで、事務局は大変であるが、ここは、ひと頑張りしてもらいたい。 


 

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