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3回目になって、胸突き八丁にかかってきた。
改めて気がついたが、私の政策研修は「本格的」になる。
自治体で政策づくりの実践をしたことがない人が、研修を指導すると、現状→課題→提案となり、その提案の内容をどれだけ具体化するのかという話になる。例えば、経費の積算などに注力する。
こうした事務改善的な政策研修もあるかと思うが、せっかくの研修なので、もっと汎用性のある、いわば自治体職員として、基本から自治の現状を学び、将来を見つめ、あるべき政策を考える視点を学び、それを実践する企画力、提案力、実施力等の基礎体力を習得する必要がある。
研修というのは、本来、そうしたものであると思うが、現実にはニーズとの微妙なくいちがいがある。現場のニーズは、苦情対応などといった、現実的で、今のテーマについて、学びたいというものである。
その気持ちはよくわかるので、それはそれとしてやってもらいたいが、長い目で見て、自治体職員を育てるという基本をきちんとやらないと、どんどん先細りになっていってしまうというのが、私の心配である。
とくに心配なのは、40代、50代の自治体を経営している世代である。この世代に続く人たちは、就職氷河期に当たっている。採用中止などもあった。つまり、部下がずっと入ってこずに、いつまでも、自分が一番下の職員であった世代である。
私の体験では、30代のはじめに係長になって、部下ができて、七都県市などでは、各県の40代後半の係長さんと一緒に仕事をした。
こうした中で、管理職としての視野と行動を学んできた(ただ、私は、課長歴も長いが、「つかえない」課長であることは自覚している。それが、大学に移るきっかけのひとつでもある。これは別に書いた)。
それゆえ、若手に対して、将来の経営層を育てる意気込みで、研修をやっている。これがうまく伝わったかどうかは、20年後には分かるが、その時に、是非、みてみたいと思う。
この日は、最終の新幹線で、富山に行った。23時15分着である。最終の新幹線で、注意すべきは、寝過ごすことである。
寝過ごすと、終点の金沢から、戻る方法がない。その場合、金沢に泊まればいいやと、考えると、寝てしまう。
学生に、ラインを送れば、寝ないかと思ったが、そんな、ヒマではありませんと、怒られてしまうかもしれない。
ともかく、最後の10分は、列車のなかをあちこち歩く、不審者のようだった。