松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

☆市民まちづくり集会(新城市)

2019-10-27 | 1.研究活動
 第8回目の市民まちづくり集会があった。

 今回は、「自分ができるまちづくり」が基本コンセプトで、120人を越える参加者があった。人口4万7千なので、この参加率はすごい。

 今回、進化したと思えることがいくつかあった。

(1)司会進行は、市民の人たちがやり、それがとてもよかった。最後のグループ発表では、各グループの面白い意見を言っている人にマイクを向けて、その意見を発表してもらっていた。

 これは、議論の最中に、脇で話を聞き、自分も話しに加わっていないとできないことである。これは私にはできない。私だと、メンバーが遠慮してしまうか、あるいは、私が、解説してしまうという事が起こるからである。

 それが同じ市民なら、しかもフレンドリーな女性ならば、話に割り込んでも、邪魔にはならない。話の進行を妨げないからである。

 こうしたことをこうした大舞台でできる市民がいるという事である。正確に言えば、そういう人を発掘し、育ててきたという事である。女性議会、地域協議会などの出番などが、こうした人たちを発掘し、育てる土壌になっているのだろう。耕すという言葉が、適切なのかもしれないが、自治の土壌を掘り起こしてきた成果の一端なのだろうと思う。

(2)自分が、今日できること、明日できることという、自分事に、常に話を戻して考えてもらうという発想である。

 市民まちづくり集会への批判は、話すばかりで、その後の成果が見えないという事である。そこで、私の答えは、翌年度や翌々年度に、一部でもよいから、それを事業化するという事である。焼津のまちづくり市民集会もそのような方向性にかじを切った。

 それに対して、新城市では、このまちづくり集会は、あえて自分事で考える機会をつくり、ただ話すだけではなく、自分が当事者となって、まちの課題をどう乗り越えていくのかという発想を実践する場している。だから、発表者にしつこく、自分が明日できること、することを聞くのである。

 タウンミーティングに限らず、審議会やさまざまな集まりの場を、評論や批判の場でなくて、実践という裏付けをもって、自分の知識経験を踏まえて、改良、改善を提案する場にしていかないといけないが、その実践の場を試みたという事なのだろう。

 こうしたことは、新城の人は気がついていないかもしれないが、自治の土壌を掘り起こす作業のなかで、いい土ができてきている結果だと思う。

 新城では、久しぶりに、いろんな人に会い、いろいろな話をした。10年前の昔話から、今の政治のあり方まで、気心が知れているので、遠慮なくしゃべることができる。

 一緒に自治基本条例を始めたMさんは、地震で関東地方が潰れたら、いつでも新城に逃げておいでといってくれている。土地や家はいっぱいあるとのことである。忘れちゃったかと思っていたら、「もちろん覚えています」とのことで、心強かった。

 この日は、午後の1時半から5時過ぎまで、4時間近くに及ぶ大集会であったが、笑い声がいっぱいの、充実した集会となった。


 帰りは、Fさんが豊橋まで送ってくれたので、豊橋から新横浜直行のひかりに乗れた。新横浜までは1時間ちょっとである。新横浜の横浜線では、ラグビーが終了した後で、通勤電車並みの満員電車になっていた。

 ニュージーランドから来た人が多かったが、試合に負けたのに、とても陽気だった。誰かが満員電車を、ジャパン・カルチャーと説明していた。菊名駅では、降りる人のために、モール状態つくり、通り道を作っていた。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ★政策法務研修(那須塩原市) | トップ | ☆なぜ新城市は、次から次にヒ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

1.研究活動」カテゴリの最新記事