松下啓一 自治・政策・まちづくり

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◇誕生会それぞれ(三浦半島)

2019-03-02 | 5.同行二人
 同級生の連れ合いとは、誕生日も比較的近い。

 私の誕生日のときは、完全に騙された。希望を聞かれたが、普通のお昼を食べるイタリアンでいいよと回答したので、多くの一般客に交じって、さりげない二人だけの誕生会になるはずだった。ところが、その店には、お誕生日サービスがあるということで、ケーキがサービスに付き、同時に、店全体で、ハピバスディの大合唱になった。ただお昼を食べに来た、見知らぬ人たちも交えて、ハピバスディの大合唱である。恥ずかしかった。

 連れ合いの方は、本人の希望で、和食となった。地元のミシェランの店で、落ち着いた個室になった。看板には「松下様ご一行」と書かれてあった。ご一行とは言っても二人だけである。ここにはもちろん、大合唱もない。この年になると、誕生日は、盛り上がらないので、やはり誕生日祝は、イタリアンがいいと思う。

 去年、娘の嫁ぎ先で、何かのお祝いがあり、家まで、料理人の人に来てもらって、料理を作ってもらって食べるという体験をした。聞くと、横浜の馬車道で、先代から懐石料理屋をやっている店のご主人、その奥さん、後継ぎの息子さんの3人で、娘の義理のお父さんの馴染みの店らしい。私は、関内には、長いこといたが、こんな高い店には行ったことがない、

 ご亭主の話では、一度、ミシェランに星をつけられた事があったそうであるが、次の年からは、お断りしたそうである。なぜかというと、そこはなじみ客がメインであったが、ミシェランになってから、いちげんの客が増え、馴染みのお客さんの予約が取れなくなった。また、ミシェラン目当てのお客さんは、キャンセルが多く、何日も前からの準備が無駄になって、デメリットばかりが目だったからだという。

 ちなみに、その店のご主人の話では、料理人が家まで行って、料理をつくるということはよくあるそうである。足が不自由で外出できない家人のために、美味しい料理を食べさせたいということで、頼まれるのだそうだ。この年になって、そんなことをやっている家があることを初めて知った。

 目の前で作るので、いろいろと話になった。少子化、人手不足の話は、日本料理人の世界でも問題になっているとのことで、板前になろうという人が、激減しているらしい。ちょっとでも、厳しい指導をすると、やめてしまうということで、人手不足の観点から、さまざまな仕組みや伝統も崩れていっているようだ。

 いろいろと話して親しくなったので、一度、そのお店に食事に行ってみようかと考え、あとで娘にお店の値段を聞いてみた。ネットで調べると、「時価」になっていて、値段が出ていなかったからである。「2万円くらいかな」ということだった。我が家には、分不相応と考えて、そのまま沙汰闇になった。

 
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