君の笑顔

　君に会えた　まぶしいほど貴方だ

ルイ君に会えるのは、週に２回だ。
会えるというよりは見かけるの方が正確だ。
土曜の中国語の授業と木曜か月曜の就職セミナー

会えない日を憂うことはない。会える曜日の前の日は嬉しい。
憂うだなんておごがましい。週に２回も定期的になんて素敵

練習後の五限、君に会えると思うと自然と笑顔になる。
会えるなんてもんじゃない。約束なんてしてないし偶然に頼る。
だけど今日こそ話しかけようとかもっと会話しようとか
けなげな目標を胸にドキドキしっぱなしなんだ

教室に入ると席を一瞥する。貴方の姿を探すんだ。
そうしたら反対のドアからちょうど君が入ってきたんだ
そしてお互い向かい合うように目が合った。
私だとわかって、私も同時に『おはよう』って声をかけた。
君はあーと言って私にあいさつ。

そして君が私に微笑んだ。笑った。

嬉しかったルイ君が僕に笑いかけてくれた。
でもそれもつかの間例の男子友達を見つけて足早に行った。
それが僕との距離。あいさつは自然と交わす仲になれた。
だけど一緒にって自然になるにはまだまだ遠い。
案外人見知りな彼には穏やかな否と限りない受容が同居している。
私はまだテリトリー外。そうなのか


入ってすぐに君の姿をとらえたら僕の時は止まったようだ。
初めて見る細身のスーツに、最近なのだろう少し髪を短くしたのが
似合ってて。
その姿少しでも長くとらえていたくて。その瞳がまっすぐ私を見るのが
とても光栄だった。

とてもとても惹かれている。その距離を少しでも少しでも縮めたい。
貴方の隣がいい。自然に隣にいられるようになんて夢のようだけど
願わずにはいられない。持ち前の行動力も魔法みたいになってて。
だけど貴方に届くように私はよく見てよく見るよ。
愛だけでは足りない。