明日へ恋する

たとえ明日へ恋をしてもあなたを忘れる理由にはならない。

明日あの人に会えると思うと嬉しくなる。高揚する。
あなたの姿、朝からわちゃわちゃ話して騒がしいだろうなぁとか思って笑ってしまう。
あなたの視界に私が入った瞬間に大きな声ではっきり挨拶するんだろうなとか。
昨日のあなたが特別でなくても、明日にはあなたに恋してるかもしれない。
どんなことで恋になるかわかったもんじゃないけど、少なくても今の私の明日への想いは私の知っている恋という気持ちなのだ。

抱き寄せたくなる。乱したくなる。
私にときめかせて惚れ抜いてほしい。
軽率な行動は慎んで、嗚呼あなたと一秒でも一緒にいたいよ。

天使のいない夜

あなたは私の神様だった。
19歳の春に私の目の前に現れた。
気まぐれでいたずら好きで人懐っこく、誰よりも真面目で熱い人。
私が信じた人。困難を共に支え合い駆け抜けた。
私が迷った時にいつもアドバイスとエールをくれて私も頑張れた。
誰よりも支えたいといつも追いつけるように背伸びした。
卒業しても支えてくれて、新天地で再会、その後も変わらない信頼と愛情。

私の度重なる転勤、業務、いつもいつでもそばにいたのに、離れた時も離れている気がしないくらいに近かったのに、いつの間にかこの距離が決定的になった。
離れているのが当たり前、会えないのも当たり前。
なれきってしまってそれも仕方ないと思った。

だけどやっぱりあなたは神様なんだ。
特別な人なんだ。自分の人生の転機を想定してもやっぱりこのままではいられない。

会うべきだ。もっと話すべきだ。
恋愛抜きで分かち合うべきなんだ。
当たり前なんて思ってはいけない。

あなたがいないだなんて舞台から降りるなんてそんなことできない。