還り見れば酔生夢死か?

80歳代の聾人でネットの話題を書いています。足が悪いので家で得ることが出来るネット情報と私自身の唯我独尊の偏向文です。

新旧ご近所の家?

2007-01-08 03:05:13 | 建築
時々お天気のよい日に、ご近所の散歩をする。

私は足の膝が弱く歩くほどに体重が足の膝に掛かり膝が痛むのでギッコン・バッコンと、しながらユックリと歩く。

そして、歩きながらキョロ・キョロと道の周りの家の様子を見る。



あれ ! この空き地に、もう家が2軒、

いや、奥に2軒あるから4軒も建っているぞ。




と、その変わりざまに驚く。

小さな町の変化も意外に早い。

家も昔は「終(ツイ)の家 」と言っていたものだが、近頃は、哀しいことに家は消耗品並みになって来たようだ。

未だ充分住むことが出来るのにと思う家が大きな重機で無残に壊されている。

その姿は自称建築士の我輩には見るに忍びない。

そして、其処に新しい家が建つ。

今度こそ「終(ツイ)の家」にしてくれよと祈る。

なれど、新しく建つさまを注意深く見ると・・・。

残念ながら多くは「ツウーバイ・ホー」の外来材による家だ。

滅多に本格的な日本住宅は見ることが出来ない。

それを見るにつけ、また「ミニ開発」による再分割の蒲鉾一代(約20年~30年)ものかと失望の念を禁じ得ない。

今日は少し足を延ばして、と、言っても同じ町内だが、少し離れた所までに行った。

そこで偶然、軸組の本格的な日本的住宅の建築現場に当たった。



久し振りにみる軸組の住宅だ。


やはり感じが違う。



土台と布基礎との間に防振ゴムパッキンがある。

現在では普通の工法になっている。


惚れ惚れと見る。

でも屋根が瓦でないのが少し不満だ。

これでは仕上げも当世ものになるのであろう? 


まァ 軸組だけでもいいか・・。



柱も4寸はありそうだ。

もっとサイズは大きいかな?

土台と隅柱の取り付けもよいように感じた

未だ金物取り付けは未完だが・・・。

側の材料は「筋交い材」であるようだ。


メジャーで計るわけに行かない。

メジャーは2mものを私は常時持参しているが、他人のものを勝手に計るのは失礼だ。

更に歩くと以前木造3階建てが法律的に許可された時に建てられたと思われる3階建ての2軒の住宅に遭遇した。



やはり、安定感がなんとなく気になる。


実際は安全と思うが土地の狭い日本で少しでも広い部屋を求めれば仕方のないことだろう。

ところで、ふと、気がつくと新しい建物の雨戸は殆どシャッター式になっている。



所謂、戸袋なるものがない。






窓の上にシャッターの収納庫と思しきものはついている。

新築住宅の特徴の一つになっているのかな?


我家のように古い住宅は引き戸による雨戸である。

どちらがいいか?どうかは私には分からないが、新しい家の雨戸がシャッター式となっていることが多いのに少し驚いた次第である。

住宅も時代により変化することは判るが、なんとしても、長持ちをして欲しい。

せめて3代から5代くらいの子孫までは持ってほしいな。

(100年~200年くらい)

田舎の古い私の父が建てた家でも、もう直ぐに100年が来る。

それでも、この家はシッカリしています。

田舎の親戚の家では数百年も経過した家もある。

その家では3代目の夫婦も一緒に住んでいらっしゃるのでは?

情報がないので判らないが、推測です。

「四里四方のものを食べていれば病気知らず」といいますが、住宅もその地方の材料で作れば気候にあって充分長持ちをすると思います。

今は外来材が多く使用されていますが、果たして日本の、この風土に合うことやら?

なんとなく疑問を感じます。

私が子供の頃は住宅の「シロアリ被害」など聞いたことも無かったのですが、今はこのシロアリの被害に対処した処理は絶対に欠かすことは出来ない時代になりました。

シロアリ被害は、なにも土台や水周りだけではありません。

いまや屋根の小屋裏材からも直接被害を受けていることも聞きます。

少し前までは水屋や風呂場の土台くらいが問題視されていましたが、最近はシロアリも多種で木材ならずとも、あらゆる場所の部材に被害を与えているようです。

先ほど新築中の家を見ながら、そんなことも思い出されました。

長持ちのする、いい家が出来上がることを念じながら其処を立ち去りました。



冬の天気は空が澄み切って綺麗ですが

肌に感じる風はもの凄く冷たかったです。


手袋をはめマフラーも巻いていましたが、それでも首の周りが冷たくなり早々に帰路についた次第です。

我家に帰ってみればカミさんは隣の和室で何時もの「サシペンス」を見ていました。

居間のTVが壊れているので私はこうしてパソコンに向かって今、散歩で感じたことを書いています。

この爺も、出来は悪いが、

やはり今もって根は建築屋の端くれだった。





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