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http://mainichi.jp/opinion/news/20130624k0000e070192000c.html
上海交差点:飛行機は遅れるもの=隅俊之
毎日新聞 2013年06月24日 12時55分
出張先の香港から上海に戻る時のことだった。
空港に着くと、機材の到着遅れで出発が予定の2時間後になると表示されていた。ようやく搭乗すると、今度は機長から英語のアナウンス。
「上海上空の混雑で離陸は1時間半後になります」。客室乗務員が中国語で説明すると、乗り合わせた中国人から「なんだと!」と怒りの声が上がった。
中国では飛行機の遅れは日常茶飯事だ。航空当局によると、昨年の定時運航率は約75%。4回に1回が遅れる計算だが、「体感遅延率」はもっと高い。
私は月に1、2回は飛行機を利用するが、定時に離陸した経験はほとんどない。
中国紙によると、遅れの原因は1位が「航空会社側の理由」、2位は「空域の混雑」、3位は「天候上の理由」。
中国の航空利用者は年間約3億2000万人で年々増えている。ある航空関係者は「便数が増えているのに軍が空域の大部分を使うから混雑する」と話す。
日本人なら黙って待つかもしれないが、主張することに遠慮がない中国人は違う。
今月8日には、8時間遅れで離陸した上海発湖南省長沙行きの飛行機が、長沙の天候不良で約300キロ離れた湖北省武漢に着陸。
怒った乗客数十人が「早く帰りたい」と駐機中の別の飛行機に向かって走り出し、この飛行機を取り囲むという珍事まで起きた。
車輪にしがみついて一緒に飛ぶつもりだったのか、乗っ取って長沙行きを要求するつもりだったのか。理解不能なのだが、飛行機に向かって走り出す気持ちは分かる。それくらい中国の飛行機は遅れるのだ。
ただ、同じ日、北京では心和む出来事があった。
マカオ行きの飛行機が遅れ、乗客らが機内で3時間も待たされた時のこと。イライラが募る中、乗り合わせた米フィラデルフィア管弦楽団の団員4人が即席の演奏会をプレゼントしたのだ。
曲目はドボルザークの弦楽四重奏「アメリカ」第4楽章。インターネットに流れた動画では、演奏が終わると乗客は大歓声で拍手を送り、機内のイライラは遠く吹き飛んでいった。
そう、大事なのは心のゆとり。
私も高校時代に吹奏楽部でフルートを吹いていたので、今度出張に持っていってみようか。下手な演奏で、乗客のイライラを爆発させてしまうかもしれないけれど。(上海支局)
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つぶやき
こういういい話もほしい。 日本人でよかったね~ 全てが時間にきちんとしている。していないのは私だけ?
きょうはこれから太極拳教室に参ります。膝は相変わらず痛んでいますが練習を見るだけでも・・・。
外気温 25度 曇り・今にも雨が降りそうです。 (午前9時00分)
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