伝い歩き？と、５０ｇ体重計

伝い歩き？と、５０ｇ体重計

テーブルから立ち上がり歩き始めるのにテーブルに両手に力をいれてテーブルで身体を支えていて立つ、まるで赤ちゃんの伝い歩きの始めのようだ。

そしてテーブルから離れた時にはフラっとよろめく・・・。

脚力が思わぬ程衰えている。

これでは既に４つ足になっている。

毎晩　寝るときに足首に重しをつけて軽く上げて１０秒～１５秒そのまま保ち降ろす。

コレを両足交互に１０回から２０回続ける。そのほかにも、本や、ＴＶで紹介された足（膝）の筋肉を鍛える運動をカレコレ３０分くらいやっているが、どうも直ぐに結果を期待する我輩には早くも虚無感がはしる。

歩くことにも少しづつ　勤めてはいるが、今までの不摂生が応えたようだ。

立ち上がった時の膝の痛みは相変わらず激しい！

膝を庇うから益々膝が悪くなる悪循環かも知れない？

それで、このままではいけないと言う思いは強い。

何しろ太り過ぎだ！なんとしても指し向きの目標は７８キロを目指そう！
一年前の体重である。

それには毎日　体重計を計るいい奴（体重計）が欲しい。

そこでカミさんに

「おい！どうも膝が痛いのは体重の所為だな？」

「今頃になって、なにを言ってるのよ～」

「アレだけいつも痩せなければいけないと言ってるじゃあないの？体重を落とさないと体重だけでなく命を落とすことになるよ！」

「マッタク！」えらい怒りようだ。

「う～ん・・・」

「それでな～毎日　これから体重を量り記録したいと思う？」

「それはいいと思うよ」

と言うことで目盛りの５０ｇ計の体重計を買ってきた。

それを見てカミさんが驚いてまた怒った！

「あんた！何を買ってきたの？」

「体重計だよ」　

「家に体重計が幾つあると思うの？」

「一つだろう？何時も使っている・・・」

「冗談ではないよ。三つも四つもあるよ」

「三つも四つも？何処にあるのだ？」

「押入れにあるよ」

「どうして？」

「だって一つあれば充分でしょう？」

「その体重計はみんな１００ｇ計だよ！」

「それで（１００ｇ）十分ですよ！」

「１００ｇ（目盛り）　ではだめだよ。日ごとの変化が掴みにくい！」

「あなたは直ぐに何かと理屈をつけて先ずは道具だ！ものね～ェ」

「そして道具を揃えたところで終いだものね～！」

厳しいことを言う。

まァ　言われてみればそうかも知れないが？

家の中にはそうして何かを始めると言って買い求めたものがワンサカある。

今はそれが全て不要品で我輩もろとも粗大ゴミになっている。

目の前に新しく買った５０ｇ体重計がちょこんとある。

ここまで言われてはな～ァ？

なんだか載るのも気後れするなァ～

気の弱い“くそ爺“は　またもや考えこんだ・・・・

テーブルの端に出っ張った腹が閊（ツカ）えている。