日々是迷走中

まったく同じ名前のブログがあるけど、gooのがあたしの。
自称永遠の八歳。
ただし他称、宇宙人。

一年がたった   あの大地震の夜には

2012-03-11 22:01:26 | 非日常
午後の、あの長い長い揺れがあってから。
みんな、片付けに追われていたようだった。
通りすがりの友人宅では、どこもみんな、大忙しだった。
物が落ちた、倒れた、壁がひび割れた。

あたしは、一個も落ちなかったんだよ、と偉そうに自慢したんだが。
実は、大黒柱が斜めに歪んでいた。とんでもない話である。
後で気付いたんだが、外壁、漆喰の壁、あちこちに亀裂が入っていたようだった。
扉が、微妙に傾いて、きっちり閉まらないようになっていた。

なんで気がついたか?
後日、九月の台風で水害に遭った時、家の中にどんちゃか水が流れ込んで、発覚。
で、水没の後始末で修理したら、ふすまが閉まらない、柱が曲がってる、と。

それはまた、後の話として。


地震の夜になって、妹が職場から戻って、言った。

  いや~、あんなに揺れるんだもの、屋根が落ちるかと思ったよぉ~(T▽T)

かなりの震度だったとは思ったが、なにしろテレビが役に立たない。

  (震度)5、は、いってたよね?

  いや、なにしろ、(揺れている)時間がやたら長くなかった?

憶測の会話が、言葉少なに交わされて。

パパさんがラジオを持ち出してきたが、電池が少ないらしく、雑音だらけで
何を言っているのか、よく聞き取れない。
夕方に、念のため、とろうそくを探しておいたのが、まさかの役に立った。
しかも、何日も。(ー_ー;)

幸いにプロパンガスは無事だったため、煮炊きはできる。
洗い物を少なくしよう、と、早速にラーメンの出番。
今夜くらいは、我慢しようね、早めに寝ようよ。
毛布一枚二枚、足したら眠れるっしょ。

北国の雪の夜をなめちゃ、ならない。
いや、その夜は雪は晴れて、ものすごい数の星が美しかった。
空には、こんなにも星の数があったのか、と感心するくらい、輝いていた。
ただ、地上にはまだまだ積雪が残っている、底冷えのする夜だった。
毛布の一枚や二枚で、暖かくなんかなるもんか。
余震に備えて、洋服は着たまま、靴下だけ脱いで寝たのだが。
床下からしんしんと冷え込む長い夜を、何度も寝返りうちながら、過ごした。
町中が真っ暗で、しーん、という音が聞こえてるんではないかと思うくらい、静かだった。

このとき、あたしらはまだ、明日には電気も回復するだろう、という甘い考えで居たのだった。


2 コメント

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Unknown (まきぼう)
2012-03-12 08:33:52
続きを楽しみに待ってるよ、
ここに読んでる人いるよ、
と囁いてみる。
口はさめるムードでないのを承知しつつ。
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ありがと (otikomi)
2012-03-12 14:44:52
心細かった、実は。
トラウマ?
居ても立ってもいられないような焦燥感が湧き上がって
押しつぶされそうで、なにをどうしたらいいのか、分からなくて。

続き、書きます。
勇気をくれて、ありがとう。
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