日々是迷走中

まったく同じ名前のブログがあるけど、gooのがあたしの。
自称永遠の八歳。
ただし他称、宇宙人。

明るい玄関に、子猫が一匹

2014-04-11 12:00:23 | 
トイレに行こうとして廊下に出たら。
玄関のガラスに、ぴょんこぴょんこ、飛びついては開けようとしたり、入りたいしぐさで
一生懸命大声で呼びかけている猫の影が見える。
(外猫の)クロさんにしては、声が違うし、あんなになついてる、っての、誰だっけ?

まぁ、ともかく開けてみました。
誰か、我が家の子が二階の窓からでも落っこちたのだったら困るし。
あら、水害の後に見かけた、ジジさんそっくりの母猫さん、しっぽがカギの。
時々、ご飯をもらいに来てて、けっこう「なつっこい」子で。
そのまま「ジジさん」と呼びかけてすごしてきた。
最近は、あんまり見かけなかったね、どこに行ってたの?

とか思いながら、中に入れてやった。
いつも、真っ先にご飯をもらいに入ってくるクロさんが、そこに居るのに入って来ない。
どうした?と、声をかけて、仰天!!
クロさんの乗っている棚の下、たてに置いた空き箱の中。
子猫が一匹。
明るく、温かい風除室、時は春。

なんか、くらくらっ、とめまいがした。

抱き上げてみたら、普通に我が家で生まれた子に比較して、大きさのわりには軽い。
でも、威嚇もせず、おっとりした様子。
しっぽがボブだ。

ジジさんや、あんたかい?これは。

ジジさんは、かまわず、どんどん部屋に入って。
で、ほかの子用のご飯を三皿たいらげ、ようよう落ち着いたと見る間に
あたしの膝の子猫を「はぐっ」とくわえて、テーブルの下の空き箱(猫の遊び場用に置いたもの)に
ずすずすと入っていく。


思い出した。
もう、ずいぶん前のこと。
庭先で、サカリ(ヒート)がきて、ころんころん転がっているジジさんを見て、あたしは言った。

おやまぁ、生まれてしまうと困るから、避妊手術を受けさせないといけないねぇ。
だけど、どうも、どこかの飼い猫に見えるね、おまえさんは。
おまえさんの飼い主は、赤ちゃん産ませてくれるかい?
あたしんちに、ずっと居たら、かわいそうだけど、病院に行ってもらうよ。
だって、一匹か二匹くらいならなんとか、だけど、もっと生まれるだろうし、ねぇ。
あたしも大変なんだよ、わかっておくれよ、ね。

ジジさんは、黙って聞いているふうだった。
そして、翌日からしばらく姿をみせなくなった。
そっか、生みたかったんだね、と、奇妙に納得したっけ。

二ヶ月以上たってから、見間違うほど薄汚れて、ジジさんは現れた。
ご飯だけ食べると、玄関を開けてと催促して、そそくさと出て行き、また二日三日すると現れて、の繰り返しだった。
そして、今日。

いま、また出て行きました、ジジさん。
子猫は空き箱に残したままで。
うぅぅぅぅ。
先行きが見えるようで、怖い。(T^T)

文章だけ読み返すと「おはなし」みたいだが。
これは、厳然とした「現在進行形の実話」です。泣きが入る。。。。。

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