大阪芸大ジャーナリズム研究会

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女子駅伝部 12月30日の全日本大学女子選抜に10回目の出場決める

2024-12-03 01:55:10 | ニュース

 大阪芸大女子駅伝部が、12月30日(月)に行われる全日本大学女子選抜駅伝競走「富士山女子駅伝」に4年連続で10回目の出場を決めました。今大会には、5000m走7名のチーム記録上位10大学に選抜されたことで出場を果たしました。<長田恭一>


(画像:公式サイトから引用)

 12回目の開催となる2024全日本大学女子選抜駅伝競走「富士山女子駅伝」。出場する全22チームが12月2日(月)に発表されました。第42回全日本大学女子駅伝 対校選手権大会の上位12大学と、2024年4月1日~12月1日の期間に出した5000ⅿ7名のチーム記録上位10大学が出場することができる本大会。大阪芸大女子駅伝部は5000m7名のチーム記録で7位にランクインし、出場を決めました。今年は、10月27日に行われた全日本大学女子駅伝対校選手権(仙台)への出場を逃しているだけに、年末の富士山女子駅伝での奮起が期待されます。

 2024全日本大学女子選抜駅伝競走「富士山女子駅伝」は、2024年12月30日(月)の午前10時にスタートします。

 

《大阪芸大これまでの順位》(8位以内が入賞) 
 2013年 20位
 2014年 16位
 2015年 
 2016年 14位
 2017年 13位
 2018年 18位
 2019年 14位
 2020年
 2021年  9位
 2022年 10位
 2023年  9位


5学科が演奏会プレゼント ドナルド・マクドナルド・ハウスなどに配信

2024-12-01 23:30:11 | ニュース



 12月1日、ドナルド・マクドナルド・ハウスおおさか健都ハウス(摂津市)と大阪芸大が連携し、病気と向き合う子どもたちに笑顔を届けるプロジェクト『冬のふれ愛コンサート』が3号館ホールで開催され、インターネットで生配信しました。<上村りさ、狭間 翼、神農 雄> 


(写真:全国に配信された「冬のふれ愛コンサート」 2024年12月1日14時過ぎ)
 
 ドナルド・マクドナルド・ハウスとは、自宅から遠く離れた病院に入院、通院する子どもたちの家族が滞在するための施設で、全国に12か所あります。

 今回のコンサートは、ハウスの一つである、ドナルド・マクドナルド・ハウスおおさか健都ハウスと大阪芸大が連携し、病気と向き合う子どもたちに笑顔を届けるプロジェクトとして、デザイン学科生によって2023年に立案され、去年に続いて今回が2回目です。出演チームが1組増え、場面転換で紙芝居を取り入れるなど、今年はさらに力が入った構成になりました。

 企画をデザイン学科、演奏を演奏学科、音響を音楽学科、配信技術を芸術計画学科、撮影を放送学科が担当する、学科を超えた連携でのコンサート運営が特徴です。


(写真:ステージで演奏する演奏学科の学生。2024年12月1日 大阪芸大3号館ホールで)

 12月1日、参加する5学科の学生が3号館ホールに集まり、午前中のリハーサルを経て、コンサートが開幕しました。

 サンタ帽や赤いネクタイなどを身にまとった演奏学科の学生たちが、この時期にぴったりのクリスマスソングから、話題のアニメソングまで幅広く演奏し、時々仲間と顔を合わせて笑顔を見せ合いながら、息の合ったパフォーマンスを披露しました。

 放送学科アナウンスコースの学生が、トナカイの角のカチューシャを身に着け司会進行する中、音楽学科、芸術計画学科、放送学科の学生たちが担当する各専門機材を滞りなく操作。大阪芸大が所有している中継車を活用し、会場の様子をYouTubeで生配信しました。


(写真:配信用の映像を撮影する放送学科のカメラマン)

 
(写真:映像を制作する放送学科の中継車内)
 
 ドナルド・マクドナルド・ハウスおおさか健都ハウスでも生配信が映し出され、病気の子どものきょうだい児と母親ら、それにハウスのスタッフやボランティアがコンサートを鑑賞。演奏や配信に関して感想を言い合いながら、穏やかな時間を過ごしました。

 サブハウスマネージャーの新免薫さんは、「編曲も衣装も細部までこだわっており見ていて楽しかったです。学生さんが企画から演奏まですべてやっていることに驚きました。ありがとうございました」と芸大生たちをねぎらいました。 

(写真:生配信のコンサートを楽しむきょうだい児と母親ら。摂津市のドナルド・マクドナルド・ハウスおおさか健都ハウスで) 

 「管楽器と打楽器を両方演奏する曲があり、音の大きさのバランスとタイミングをあわせることが難しかったです」と話したのは、マリンバなどを担当した演奏学科3年の菅沼菜月さん。「クラシック専攻のため、ポップスコンサートは初めてで、新鮮でした」と明るく続けました。

 楽器ごとのマイク音量を調整した音楽学科3年の本田春菜さんは、生配信での操作は今回が初めてだったといいます。「良い音を収録できるよう、事前のマイクセッティングから工夫しました。音を通して少しでもクリスマスの気分を感じて欲しいです」と話しました。


(写真:音声をミキシングする音楽学科の学生)

 配信映像のスイッチングを担当した芸術計画学科2年の東野美玖さんは、「リアルタイムでやっているライブを、違和感なく絶妙なタイミングでスイッチングするのがやはり難しかったです。デザイン学科の皆さんが丁寧なスケジュールを立てていて参考になったので、自分たちの学びに生かしたいです」と今後への意欲を示しました。「演奏を配信する技術という形で、視聴者の方々へ安らぎを与えられていたらうれしいです」と話すのは、配信映像のチェックを行った同2年の原田佳林さん。「芸術計画学科は決まったメンバーで動くことが多く、今まで他の学科の方々と仕事をしたことがなく不安でしたが、親切にしてくださり動きやすかったです」と他学科への感謝を口にしました。


(写真:映像を配信するのは芸術計画学科の学生)

 ベージュのスーツでMCを担当した放送学科2年の葛原悠羽さんは、「本番中はカメラからなるべく目線を外さないよう注意しました。もう一人のMCと掛け合いを行う部分では、振り絞って出た言葉でアドリブ進行できました」とほっとした様子でした。「映像を明るく調整すること、白飛びしないように調整すること、目の前の作業で必死でした」と話すのは、中継車でビデオエンジニアを担当した同4年の山﨑陽花さん。「この配信が何か明るい気持ちになれるきっかけになれば」と続けました。


(写真:今年の司会は放送学科が、幕間の紙芝居や画面の美術はデザイン学科の学生たちが受け持った)

 今回企画統括を担当したデザイン学科3年の門脇小梅さんは、「緊張して何も言えず、人にものを頼めなかった自分が、ここまで総括できるようになるまで成長できて良かったです」と振り返り、「このコンサートが闘病している子どもたちの力に少しでもなれればと思います」と安堵した様子で続けました。

 河南町の大阪芸大3号館と摂津市のドナルド・マクドナルド・ハウス、そして各地の人々が配信技術によってつながったコンサートも無事終了。終了後は感極まる学生や教授もおり、企画した芸大生たちにとっても、少し早い温かなクリスマスプレゼントとなりました。


高円宮殿下記念根付コンペティション記念展 12月5日(木)〜 22日(日)まで

2024-11-29 13:07:40 | 告知記事

 第16回高円宮殿下記念根付コンペティション記念展が、あべのハルカス24階の大阪芸大スカイキャンパスで開催されます。期間は12月5日(木)から22日(日)まで。入場料無料。〈北垣内隆一〉

 
(画像:大阪芸大HPから)

 今年で16回目となる高円宮殿下記念根付コンペティションは、193名の学生から224点の応募があり、10月23日(水)に審査を行い、高円宮賞、学長賞など17名の入賞者が選ばれました。これを記念して、学生の応募作品224点とともに、高円宮家からお借りした根付約130点と高円宮妃久子さまが撮影された「旅する根付」の写真パネル約20点が特別展示されます。

 「根付」とは、江戸時代に煙草入れや印籠、巾着袋などを帯から紐で吊るして持ち歩く際に、留め具として用いた装身具です。大阪芸大客員教授の高円宮妃久子さまは、高円宮憲仁さまとともに世界有数の根付コレクター として、また、現代根付作家を育まれてこられたことでもよく知られています。

《第16回高円宮殿下記念根付コンペティション記念展》
●日時= 12月5日(木)〜22日(日)。 (※12月9日(月)、16日(月)は休館) 
 11:00〜19:00(入場は18:30まで)。 (※12月18日(水)は14:00〜19:00) 
●場所=あべのハルカス24階 大阪芸術大学スカイキャンパス[地図]。
●入場料=無料。
●お問い合わせ= 大阪芸術大学スカイキャンパス事務室 電話06-6654-5557。大阪芸術大学博物館事務室 電話0721-93-3781(大学代表)。


芸大周辺 “老舗”を訪ねてぶらり散歩

2024-11-27 16:54:56 | 活動紹介

▽下宿を決めたその足で布団を買いに来てくれた新入生
  末広寝装店

 一須賀の交差点から南東に200メートルのところにある、クリーム色の壁面の店構えの「末広寝装店」。今年で創業53年になります。<狭間 翼>


(写真:末広寝装店)

 お店を経営している店主の久門末男さんは、かつて一須賀には芸大性向けの木造アパートがたくさんあって、「遠方から入学してくる学生さんは、夜行列車やフェリーで大阪に着いたその足で下宿を決めて、そして布団や枕を買いに来てくれてましたよ」といいます。

 昭和48年ごろ、遠方から大阪芸大に通うために下宿する学生を中心に、布団のレンタルや販売が盛んだったといいます。「カラフルな髪色で個性的な服装をした子がたくさんいたね。話しかけたら愛想よくしくれるし元気で良い子たちばっかりやったね」とにこやかに語ります。
「学生寮で生活をしてる子たちはよくお店に来てくれてたね。(とりあえず、その日からの生活に必要なものを調達するために)家具屋さん、電気屋さんにも連れてってあげましたよ」と、思い出話を語ってくれました。
「末広寝装店」の周りには、現在ではなくなってしまった飲食店やゲームセンターなどがあったといいます。「あの頃はこの辺にはたくさんお店があったから、学生さんたちが放課後に数人で遊びに来てるのをよく見かけたけど、最近は見かけないね」と少しさびしそう。

 いまでも、入学式が近づくと一人暮らしを始める新入生が「末広寝装店」で布団を買いにやってきます。
「大阪芸大の学園祭にも行ったことがあるんですよ」と笑顔を見せる久門さん。「仲がいい学生さんらが屋台をやっていたものだから、すごく楽しかったのを覚えている。また学園祭も行ってみたいね」と振り返ります。


 (写真:店内のようす)

≪末広寝装店≫
●住所=河南町一須賀777‐8。
●定休日=不定休。
●営業時間=9時〜20時。


▽落ち着いた店内には芸大卒業生の絵
  コーヒー&キッチン SONO

 府道27号一須賀交差点のすぐ南側、大阪芸大から徒歩5分ほどのところにある喫茶店。店内は、カウンターや柱の茶色い木の造りがレトロな落ち着いた印象。おすすめメニューの「エビフライ定食」はボリュームがあって980円と、値段も手ごろです。そんな喫茶店 の「SONO」は今年で創業52年を迎えます。


(写真:コーヒー&キッチンSONO)

 店主の尾崎和美さんは「私は大阪芸大の短期大学出身で、弟も大阪芸大の卒業生なんです」といいます。そんなこともあってか、芸大生を暖かく迎えてくれます。

 店内に飾られている絵を指さして、尾崎さんは「美術学科の卒業生が描いた絵を店内で飾らせてもらっているんです。髪が長くて落ち着いた雰囲気の優しい男性でしたね。お店にもよく食事に来てくれてました」といいます。「今でも昼休憩や空きコマなどの時間に食事をしに来る大阪芸大の学生がいて、いつも楽しそうに大学での日常を話してくれるんです。聞いていたら私も学生時代の楽しかったことなんかを思い出しますね」とにこやかに話します。

 営業は午前8時から午後4時まで。常連さんには地元の人や仕事の途中のドライバーも。食材の野菜などは地元で農家をしている知り合いから仕入れています。

 「私が学生時代からの友人もいて、時々お店に来てくれて昔話をしたりするんです。大阪芸大を卒業した後もお店でこうしてゆっくり話せる時間はとても楽しい」という尾崎さん。大阪芸大の学生に向けて「ひとりでもゆっくりできる落ち着いた店なので、昼休みや授業と授業のあいだの時間にぜひ来てください。みなさんとお話ししていると学生時代の自分を見ているようでとてもうれしい」と笑顔がこぼれました。


(写真:店内のようす)

≪コーヒー&キッチン SONO≫
●住所=河南町一須賀104。
●定休日=日曜、月曜。
●営業時間=8時〜16時。


▽芸大生でにぎわった夫婦の食料品店
  東野商店 

 一須賀神社のそばで酒店「東野商店」を営む東野茂夫さん(75歳)と東野直美さん(76歳)。この店の3代目の店主になります。


(写真:東野商店)

 「少なくとも100年以上は続いてるやろうな」と語っていた現在の店内には、古い地元の造り酒屋の看板も並んでいます。「いまは廃業してるけどな」とちょっと淋しそう。

 2人はいまから50年ほど前の1972(昭和47)年ごろ、「阪南ネオポリス」として造成された河南町大宝の新興住宅地に、パンや生鮮食品を売る出店を構えました。いまの大ケ塚郵便局の場所には芸大生が住むアパートがあって、当時20歳代だった2人の店には、学生たちが毎日肉や野菜などの食材を買いに来ていたといいます。

 「大阪芸大の学生さんたちとは仲が良かったものだから、賞味期限が近い食材なんかをタダであげていたりもしたよ」と直美さん。「髪が長くフーテンみたいな格好の子もいたね」、「あの時はそんなに学生さんらとも年は離れてなかったし、元気で愛想のいい良い子らばっかりやったわ」とにこやかに話します。

 茂夫さんは、「サカイ君という子は今でも覚えている。あの頃はよくお店に来て食材を買ってくれて、自分たちの子どもにとってはお兄ちゃんのような存在やったなあ」と語ります。そのお子さんも今は48歳だといいます。
直美さんは、「ちょっと髪が長くておとなしいタニモト君は、数人のグループが店に来てくれていて、グループの中の1人がテレビのディレクターになったと聞いたときは、大阪芸大はすごいんやなと思った」と振り返ります。
かっこいいナイスミドルの男性の常連さんは、のちに芸大の教員だと知ったのだそうです。

 今は喜志駅近くに住む学生が増えて、一須賀周辺の学生は減ったと感じるという二人。「知り合いも何軒か、学生アパートを辞めたと聞きますね」と少しさびしそうでした。
「あのころの学生さんらはもうええ歳やろうね」と、かつて芸大生で賑わった大宝を懐かしそうに語ってくれました。


(写真:東野茂夫さんと東野直美さん)

≪東野商店(現在のお店)≫
●住所=河南町大ヶ塚110。
●定休日=不定休。
●営業時間=8時〜12時、13時~17時。



「アートの力で発信を!」 学内人権週間 11月25日(月)~30日(土)まで

2024-11-21 10:55:17 | 告知記事

 「アートの力で発信を!」をテーマに、「学内人権週間」が11月25日(月)から30日(土)まで大阪芸大で行われます。28日(木)にはドキュメンタリー映画監督の満若 勇咲さんによる講演や、特別企画の車いすバスケット体験、30日(土)には学校DE & Iコンサルト・Demo代表の武田 緑さんによる講演が行われます。他にもGRC関連パネル展示や、人権に関わるビデオクリップが放映されます。<狭間 翼>


(写真:学内人権週間リーフレット)
 
 12月10日は、世界人権宣言が採択された日「人権デー」です。日本では12月4日~10日を「人権週間」と定め、その期間中にはさまざまな団体が人権の啓発活動を行っています。そして大阪芸大でも、毎年12月頃に「学内人権週間」として、人権に関わる講演会やパネル展示を実施しています。
 
 令和6年度の「学内人権週間」では、「アートの力で発信を!~分断を乗り越え、他者とつながろう~」をテーマに多彩な行事が行われます。
 
 28日(木)には「部落問題を映画で描くこと」をテーマに満若 勇咲さんが講演を行います。同日に行われる「車いすバスケット体験しませんか?」では、初めて車いすに乗る人でも競技用車いすでスポーツをする楽しさを体感できます。30日(土)には武田 緑さんが「マイノリティがいることを“前提”とした学校環境整備とは?」をテーマに講演を行います。



(写真:学内人権週間リーフレット)
 
《学内人権週間》
▽パネル展示
●実施団体=芸大レインボーサークル。
●テーマ=「知ってほしい!GRC!」。
●日時=11月25日(月)~30日(土)。
●場所=11号館 第1食堂前。
 
▽講演「部落問題を映画で描くこと」
●講師=ドキュメンタリー映画監督 満若 勇咲さん。
●日時=11月28日(木) 13:20~14:50まで。
●場所=9号館302教室。
 
▽講演「マイノリティがいることを“前提”とした学校環境整備とは?」
●講師=学校DEI&コンサルト・Demo代表 武田 緑さん。
●日時=11月30日(土) 10:50~12:20まで。
●場所=9号館201教室。
 
▽特別企画「車いすバスケット体験しませんか?」
●日時=11月28日(木) 
1回目10:50~12:20 2回目12:30~14:00。
●場所=総合体育館 第1アリーナ。
●対象=誰でも競技用車いすを体験可能。
 
▽ビデオ放映
●日時=11月25日(月)~30(土)まで。
●場所=第1食堂、第2食堂。