大阪芸大ジャーナリズム研究会

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急逝の松野太紀客員教授 学生たちの声

2024-07-02 09:46:17 | ニュース

 声優で大阪芸大客員教授の松野太紀(まつの・たいき)さんの急逝に、教え子の学生たちからは悲しみの声が寄せられています。<取材班>

(画像:松野客員教授のメッセージ。大阪芸大サイトから)

 松野さんは、6月26日、右大脳出血で死去しました。56歳でした。前日の6月25日には、いつもと変わらず学生たちを指導する松野客員教授の姿が8号館スタジオにあっただけに、SNSやキャンパスには、学生たちの驚きと悲しみの声が広がっています。

 去年から実習で教えてもらっているという3年生の女子学生は、厳しくも学生たちに慕われる教員だったといいます。
 「3年に上がって初めの授業で進路を話す機会があって、その時の真剣な姿で、私たちが将来を具体的に考えているか心配してくださっているのかなと感じた」と振り返ります。
 「私たちが生半可な気持ちやダレてしまっていた時に喝を入れてくださった。厳しく指導してもらったおかげで、みんな『もっとしなきゃ』とギアが上がるように感じた」といいます。
 松野先生の言葉で一番印象に残っているのは、「全部がつながっている」という言葉。複数の先生から指導を受けて悩んだとき、他の授業につなげて練習していくことの大切さを教えてもらったといいます。
 突然の別れに、「もっと先生のお話を聞きたかった。悔しい。大好きな作品を生み出した松野先生の作品への愛と努力を教えてくださってありがとうございました。先生に教えてもらったことを忘れず頑張りますので、見守ってください」と取材に答えました。

 X上などに公表されている大阪芸大の学生たちの声を掲載します(わかる限りの属性を表記します)。

▼(前日の)火曜にあいさつをして、その時は元気な様子だった。厳しいがしっかりと指導してくれる先生だった。(放送学科・3年)

▼もっと教えてもらいたかった。自分の成長する姿を見せたかった。
(放送学科声優コース・2年男性)

▼1度も先生の授業を受けないまま会えなくなって辛い。授業を楽しみにしていた。(放送学科声優コース・2年女性)

▼声が生きるとはなにか、声優を志す上で大切なこととは、松野先生からたくさん学んだ。(放送学科声優コース)

▼もっと先生の話を聞いておけばよかった。これからは後悔しないように学ぶ。大変だったけど、楽しく身になり、自分を見つめ直す時間をありがとうございました。(放送学科声優コース・2年女性)

▼来月からようやく松野先生の授業を受けられるところだったのに…。(放送学科声優コース・2年女性)

▼学科が違うため松野さんが芸大の教授だと知らなかった。急すぎてさびしい。(文芸学科・2年)

▼水曜の授業の前日に「お疲れさまです」と挨拶したのが最後の会話だった。それが最後の会話になると思わなかった。(放送学科声優コース・2年)

▼さすがに動揺した。厳しくも愛のある方で、大学時代の授業で大変お世話になった。(放送学科卒業生)

▼今は正直、心の整理ができてない感じ。自分は特に松野先生にかわいがってもらっていたから、この件を知ったとき信じたくない気持ちとショックで感情がぐちゃぐちゃになった。(放送学科声優コース・3年男性)

▼最後に松野先生見たのは火曜日のカレッジ(編集部注:学内の喫茶店)が最後やったけど、普通に健康そうに見えたかな。(放送学科声優コース・3年男性)

▼直近の出来事すぎて気持ちの整理がつかない。(放送学科声優コース・3年男性)


声優の松野太紀・客員教授死去 青二プロが発表

2024-06-27 23:59:59 | ニュース

 声優で大阪芸大客員教授の松野太紀(まつの・たいき)さんが、6月26日、右大脳出血で死去しました。56歳でした。通夜、葬儀は近親者のみで行うと、所属の青二プロダクションが翌27日夕刻に発表しました。<取材班>


(画像:青二プロダクション公式サイトの松野太紀さんプロフィール欄から)

 6月27日18時30分、青二プロダクションは、「弊社所属 松野太紀 儀(56歳) 令和6年6月26日に右大脳出血により永眠いたしました」、「通夜及び告別式はご遺族のご意向により近親者のみにて執り行わせていただきます」と公式サイトで発表しました。<取材班>

 6月27日18時37分にTBS NEWS DIGが死去の一報を流すと、読売新聞、時事通信など各メディアの訃報が続きました。

 青二プロダクションのプロフィール欄によると、松野さんは、1967年生まれ。東京都出身。

 アニメの『金田一少年の事件簿』の金田一一役、『スポンジ・ボブ』のスポンジ・ボブ役(シーズン4以降)、『犬夜叉」』鋼牙役、『忍風戦隊ハリケンジャー』のシュリケンジャーの吹き替えなどをつとめた。

 芸能界には子役としてデビュー、2010年の松竹『おとうと』などの山田洋次作品のほか、映画やテレビドラマにも俳優として出演しました。2023年9月公開の映画『こんにちは、母さん』(山田洋次監督)にも区の職員役で出演していました。

《青二プロダクション 発表文全文》
弊社所属 松野太紀 儀 (56歳) 
令和6年6月26日に右大脳出血により永眠いたしました
ここに生前賜りましたご厚誼を深謝し謹んでご通知申し上げます
 
なお 通夜及び告別式はご遺族のご意向により近親者のみにて執り行わせていただきます
ご諒恕のほどお願い申し上げます
 
株式会社青二プロダクション
2024.06.27 UPDATE

(画像下:青二プロダクション公式サイトのインフォメーション欄から)


【動画あり】万博開幕300日前! 「あべてんフェス」に芸大生も

2024-06-16 23:59:59 | ニュース

  6月15日から17日の3日間、開幕300日前の大阪・関西万博を盛り上げるイベント「あべてんフェス」が天王寺公園エントランスエリアで行われました。16日には、大阪芸大「落語研究寄席の会」の漫才コンビが河南町をアピールしました。<森下菜穂>

【動画ニュース】「万博300日前!あべてんフェスが開催 芸大生も出演 」(2024年7月2日アップロード)

 近鉄沿線の市町村が観光スポットやグルメを紹介するイベント「あべてんフェス」が、6月15日から3日間にわたって天王寺公園の「てんしば」で行われました。
 6月16日は、最高気温が31度近くまで上がった蒸し暑い曇り空の下、市町村のブースでは、特産品や農産物が並べられ、日曜日ということで、多くの家族連れやカップルが訪れました。

 河南町のブースには、芸大生がデザインした横断幕の下にワゴンを出して、米や野菜、珍しい古墳などをアピール。
 河南町の綺麗な水で作られた地元産のヒノヒカリは、柔らかな味わいに特徴があります。
大小二つの円丘を合わせた全国的に珍しい双円墳の「金山古墳」をかたどった、古墳クッションが並べられていました。


(写真:河南町ブース)

 広場のステージには大阪芸大「落語研究寄席の会」の漫才コンビ「マンドゥマン」が登場。「河南町といえば、イチジクやんけー!」と紹介すると、会場からは笑いが起きていました。
パフォーマンスを見ていた来場者は「河南町の魅力を面白くPRしていて印象に残った」と話していました。
 「マンドゥマン」の坂本喜弥さん(放送学科・先端メディアコミュニケーションコース3年)は、「河南町の魅力を分かりやすく面白く伝えられる漫才になるよう、意識しました」と話していました。
 ブースを出展した河南町役場まち創造部農林商工観光課の立華良太さんは、「遊び場も安心して集まれる場も良いとこいっぱいある河南町をもっとみんなに知ってもらいたい」と、汗をかきながら町のPRに懸命でした。
(写真下:落語研究寄席の会写真提供、マンドゥマン)


 


アジサイ見頃に 天の川通りの花壇

2024-06-10 21:00:00 | ニュース

 大阪芸大のキャンパスでは、今年も6月に入りアジサイが見頃を迎えています。学内で最もきれいに見られるのは、天の川通り沿いの花壇です。11号館を抜けた先の5号館前で、赤や紫のいろどりが鮮やかです。<曽我亮翔>

(天の川通り沿いの花壇。2024年6月7日 17時頃撮影)


(薄い紫のグラデーションが美しい。2024年6月7日 17時30分頃撮影)
 

アジサイは土壌が酸性だと青系に、アルカリ性だと赤系になる傾向があります。
(品種改良されたものは色が変わらないものもあります)


(色とりどりのアジサイ。2024年6月7日 17時30分頃撮影)

 花びらのように見える部分は、ガクが発達した「装飾花」です。


(晴れた日の夕景にも映えていた。2024年6月7日 18時頃撮影)

 キャンパスにはこれから雨の季節が訪れます。

【動画ニュース】「大阪芸大キャンパス アジサイが見頃に」(2024年6月11日アップロード)


愛称は「金剛ふるさとバス」に 4市町村コミュニティバス

2024-05-17 23:59:59 | ニュース

 金剛自動車の路線バス廃止を受けて2023年12月から河南町、富田林市、太子町、千早赤阪村でつくる「地域公共交通活性化協議会」が運行している4市町村コミバスの愛称が、「金剛ふるさとバス」に決まったと、同協議会が5月17日発表しました。<取材班>


(写真:近鉄喜志駅前に乗り入れている4市町村コミバスの近鉄バス車両 2024年4月13日撮影)

 南河内地域の河南町、富田林市などを走る「4市町村コミバス」の愛称がこのほど、「金剛ふるさとバス」に決まり、発表されました。
 金剛自動車の路線バスが2023年12月に廃止されたことを受けて、同月から富田林市、河南町、太子町、千早赤阪村でつくる「地域公共交通活性化協議会」が運行してきました。
 同協議会は、同年12月21日から1月22日まで愛称を募集。集まった愛称からさらに3つの案に絞り、住民や通勤・通学者らにLINEやQRコード、役場などでの投票を呼びかけていました。
 3案への投票の結果、愛称は、最も多い264票を集めた「金剛ふるさとバス」に決まりました。

「金剛ふるさとバス」264票
「南河内フルーツバス」136票
「みなみかわちフルーツライン」131票でした。

 河南町は5月18日付の町公式サイトで、「金剛山を眺める市町村ならではのネーミングで、特に高齢者に永く愛される”言葉の響き”をもつ、という想いが込められています」と説明。「SDGsの理念に基づいて、誰もが安心して利用できる持続可能な公共交通を目指します」、「末永く親しまれますよう、皆さまのご利用をお願いします」とメッセージを発信しています。

【外部リンク】
▽河南町サイト「《4市町村コミバス》4市町村コミバスの愛称が決定しました!!」(2024年5月18日)https://www.town.kanan.osaka.jp/soshiki/somubu/somuka/gyomuannai/1/kongoubasuhaisi/7194.html
▽富田林市サイト「4市町村コミバスの愛称が決定しました!!」(2024年5月17日)https://www.city.tondabayashi.lg.jp/soshiki/5/108630.html
▽富田林市サイト「令和5年度第6回富田林市、太子町、河南町及び千早赤阪村地域公共交通活性化協議会資料・開催結果」
(2024年3月29日)https://www.city.tondabayashi.lg.jp/soshiki/5/105568.html


【関連記事】
▽「金剛バス後継『4市町村コミバス』の愛称募集 1月22日まで」(2024年1月02日)https://blog.goo.ne.jp/oua_journal/e/75e33f4063f05cb785412e0267351f61
▽「雪舞うなかカラフルに発車オーライ 4市町村コミバス」(2023年12月22日)https://blog.goo.ne.jp/oua_journal/e/b27b338e83651d4f69c4614265dd14d6
▽「小雨のなかファンら別れ惜しむ 金剛バス90年以上の歴史閉じる」(2023年12月21日)https://blog.goo.ne.jp/oua_journal/e/5ab42417ce229e6e32b2e2a63af2f13c
▽「12月21日運行開始の公共交通 仮称『4市町村コミバス』時刻表一覧」(2023年12月18日)https://blog.goo.ne.jp/oua_journal/e/be932e9e0cbaa409420b82d02e4f7cde
▽「バス停に新しい時刻表 12月21日(木)運行開始の路線バス」(2023年12月14日)https://blog.goo.ne.jp/oua_journal/e/478c638acbb6710a99459a804d1dc13f
▽「12月21日運行開始の新路線バス 阪南線『芸大前』停車は8割弱に減便」 (2023年12月05日)https://blog.goo.ne.jp/oua_journal/e/53d28096e8fd7febf82b81e02ce503a7
▽「金剛バス廃止受けた協議会 芸大前含む5路線維持を目指す」(2023年10月06日)https://blog.goo.ne.jp/oua_journal/e/e7e5c123e56b4b61a89694eb5719fe37
▽「金剛バス廃止に不安の声 芸大生7割超が『影響ある』」(2023年10月03日)https://blog.goo.ne.jp/oua_journal/e/70956d2c12013fe94992332d55e1e676
▽「金剛バス12月20日で事業廃止 河南町は富田林市などと対応協議へ」(2023年09月11日)https://blog.goo.ne.jp/oua_journal/e/32b5e1a74f68ae9bf1d280b9addb9b76