大阪芸大キャラクター造形学科の新校舎(33号館)の竣工式が11月18日午後行われました。キャンパスに姿を現したのはドイツの古城を模した学び舎。里中満智子学科長は、「群を抜いて個性的な校舎。この中で一人ひとりの学生が自分の個性を磨いてほしい」とあいさつしました。内見会も行われ、多くの学生や教職員が興味深そうに見学していました。
(写真:姿を現したキャラクター造形学科の新校舎。 2021年11月18日12時30分すぎ、河南町東山で)
11月18日午後0時半、暖かい秋空のもと、キャンパス南側に姿を現したキャラクター造形学科の新校舎。西洋の古城のような独特の姿を、集まった学生や教職員が見上げる中、エントランス前で竣工式が行われました。
塚本邦彦学長、里中満智子キャラクター造形学科長、塚本英邦副学長、亀谷眞一専務理事、工藤皇理事、森田昌吾・河南町長が、華やかなファンファーレの生演奏が鳴り響く中で、テープカットが行われました。
(写真:エントランス前でテープカットが行われた。)
テープカットに先立って、エントランス前であいさつに立った塚本邦彦学長は、「学校の建物にはふさわしくないのじゃないかと、そういう声もあると思いますけど、キャラクター造形学科の建物ですから、漫画とかアニメーションとか、フィギュアとかね、そういうものを研究する建物です。ファンタジックなのもいいのではないか」と語りかけました。
アメリカの初代のディズニーランドの「眠れる森の美女」のお城が、ドイツのライン川のほとりのノイシュヴァンシュタイン城を参考にしていると解説。「大阪芸大も、このドイツのノイシュヴァンシュタイン城を参考にしたんです」と話し、「設計者は、楽しい、けど施工が大変と言っていましたが、その中に入る学生や先生はもっともっと楽しいに違いない。学生諸君に大いに期待しています。漫画とかアニメは日本の文化ですから、有名な人がいっぱい出ることを、心から期待しています」と述べて、会場は大きな拍手に包まれました。
(写真:「群を抜いて個性的な校舎で自分の個性を磨いてほしい」と、里中満智子キャラクター造形学科長。)
続いてあいさつにたったキャラクター造形学科の里中満智子学科長は、「今日はよく晴れて(新校舎が)青空に映えています」と切り出し、「キャラクター造形学科専用の新しい校舎を立てようという話が出た時に、『ディズニーのお城を建てましょう』と理事長(学長)がおっしゃって、私、正直言ってなんのことだかよくわからなかったんです」と明かした。 「だけど、こうしてでき上がってみると、あ、やっぱり、だから、大阪芸術大学の個性豊かなこれまでのいろいろな歴史、それに連なる新しい建物だなという感想を持ちました」と述べ、「群を抜いて個性的な校舎ができました。この中で一人ひとりの学生が自分の個性を磨いて、自分らしく巣立っていってくれることを願っていますし、そのお手伝いをわれわれ教員はしなければいけないと気持ちを引き締めております」と決意を述べました。「漫画、アニメーション、ゲーム、フィギュアアーツ。4つの部門それらをすべて学ぶ子たちが、豊かな感性で伸び伸びと育つように、この素晴らしい風景の中で育っていくように祈っております。皆さんも応援をよろしくお願いします」とあいさつしました。
(写真:入ってすぐの吹き抜けのホール。周囲を教室が取り囲む。)
このあと、内見会に移り、学生や教職員は校舎内を自由に見学しました。
はいってすぐ、4階まで吹き抜けのホールがあり、天井からは吊り照明がオレンジ色に輝いています。
ホールを取り囲む回廊に沿って教室や実習室が並んでいて、西洋の古城のような造りになっています。真新しい教室には、運び込まれたばかりのデスクやロッカーが並び、新しい建材の匂いがしていました。
3階のテラスからは、南河内が一望でき、学生たちがスマートフォンで写真を撮っていました。
(写真:3階テラスからは、南河内一帯が見渡せる。)
学生たちは「ほんとうのお城みたい」と興奮気味。
職員の一人は、「話に聞いていた以上に『お城』ですね」と驚いた様子でした。
さっそくツイッターには、「『キャラ城』にいってみた」という投稿も見られ、学外にも異形の校舎の話題が“拡散”しそうです。
「漫画」「アニメーション」「ゲーム」「フィギュアアーツ」の4コースがあるキャラクター造形学科は、2017年度に設置され、これまで専用の校舎がありませんでした。
約500人の学科生の拠点として、来年度から本格的に利用されます。
(写真下:東山のキャンパス南側、9号館と10号館の間の通路を抜けると「古城」が出現する。いずれも、2021年11月18日12時30分すぎ写す)
了
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