暇な弁護士の暇つぶし日記

若手弁護士の日常を書いていきます。

民事調停の問題点

2021-07-15 14:07:06 | 日記
簡裁に訴訟提起したらなぜか調停に付された。

争点は実質1つで,それも裁判例を少し調べればすぐにわかることである。こちらは丁寧に裁判例を証拠として出してあげた。
ゆえに,なぜ調停に付すのか不明だが,裁判官が手に負えないと判断したと思われる。これが手に負えないとなると,何が判断できるのか謎だが。

しかし,民事調停はひどいものだった。

裁判官-司法試験に受かったわけではなく,能力がない。人によっては,やる気もない。調停委員に丸投げ。
調停委員(弁護士以外)-司法試験に受かったわけではなく,能力がない。したがって,当事者の主張を理解できない。しかし,偉そうにしゃべる。
調停委員(弁護士)-司法試験に受かっており,能力はある。ゆえに,解決に向けた調整を唯一期待できる貴重な存在である。しかし,やる気がなく,記録を読んでいない。少し調べればわかることを調べようともしない。調停委員(弁護士以外)が間違ったことを言っていても,ほったらかしである。したがって,いる意味がない。他の2人はできないからしょうがないとも言えるが,この人はできるのにしないのだから,ある意味,一番罪深い存在である。調停期日は無駄に長く,内容もないのだから,せめてその時間に記録でも読めばいいと思うのだが。正直辞めて欲しいが,調停委員に忌避申し立て等はできないらしい。なり手がいないから,辞められると調停が回らなくなるということもあるかもしれないが,いても回ってないので,その心配は無用だ。弁護士はたくさんいるんだから,建築士とか専門家ではないよくわからない人は全部辞めさせて,国選事件みたいに弁護士みんなに分担した方が世の中のためだと思うが。それをしないのは,調停委員(弁護士以外)が,調停委員であることを喜んでいて,裁判所もこれまでお世話になったので強く言えないというのがあるのかもしれないが,もう役割を終えたことは明らかだし,これが放置されているのは怠慢としか言えない。

結論:民事調停は,時間の無駄であり,利用する価値がない。

※例外
 建築訴訟で,建築士を安く使い倒すときに限り,当事者にとっては良い制度である。建築士はかわいそうだが。

そのため,建築士もすぐに辞めてしまい,なかなかなり手がいないようだ。

安かろう,悪かろうを体現する制度である。

是非一度利用してみてほしい。