最近、仕事で吉良川町をうろうろしているのですが、なにかしら「おかしい。」と思っていたのです。
吉良川町は古い歴史があって、街並みにしても”重要伝統的建造物群”として、公の評価も定まっているのですが、なんだろう、この違和感は?。
キレイすぎるのですね。修理をする費用が助成されることで、多くの建造物が、見違えるほどの修繕を受けているのです。
漆喰壁も真っ白けだし、石塀も一度壊して積みなおした場所などは、古さを感じさせてくれないのです。やはりこれから20~30年経過してからでしょうかね。それらしく感じられるのはね。
奈良や鎌倉の大仏さんを建築された当初の金ぴかにしてしまったような感じがしたのです。歴史を踏まえて修理をすることが出来なかったのかなあ。
これはあくまで私見です。
レンガの造作もたくさんありますね。ここには。
レンガだけは、全く新しく積みなおした場所はなかったように思えました。
町歩きの楽しみは、形ではなく雰囲気や印象を大事にすることかと思っています。
この塀などは、下部は大きめの石を空積みにして、上部は赤土で小さな石を留めてありますが、底辺から上部にかけてそっくり返るほど、後ろへ角度をつけて積み上げてあります。地盤が砂地のため弱いということなのだろうか。
形から、原因を推論する。楽しい作業です。
奈半利町の石塀とは、積み方に少し違いがあります。考えてみると面白そうです。
あと2~3日、吉良川の街並みを楽しむ時間がとれそうです。
それに吉良川町って案外と人の住んでいない家が結構ありますね。もったいないと思うのですが、ご時世ですからね、仕方ないということなのでしょう。
かつては商店としてお客を迎えていたような家も、今は普通の住宅となっているのは仕方ないにしても、ほとんどのそうした家がカーテンを閉めていて、視界を遮断しているのも気になります。
道路も全体として車社会に対応した形になっていないのですから、駐車場の位置や駐車台数に問題がありますねえ。
観光事業として考えると、いくつか問題がありそうですが、いい場所です。
もっともこの町は歩いて見て回るべき場所ですから、座る場所がもっとあるほうがいいようです。そして周辺に駐車場ですね。
広くなくてもいいですから、あちこちに2~3台ずつ止められるような、ミニ駐車場を作ればいいですね。
カメラを持って、ゆっくり歩ける場所です。