ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

野根山倶楽部

2010-01-05 09:54:51 | 野根山街道物語
 一月三日の野根山街道散策ツアーでのこと、歩きながらの話なんですが、街道が少し荒れているんですねえ。倒木があったり、水はけが悪くぬかるんでいたり、もちろん多くはないのですが塵の類が落ちていたりといったことに気がついたのです。

 同行した仲間が言うのです。「グループを作って、時々野根山に登ろうやいか。」

 それもいいかも。
 いま、考えています。
 どの様な会にするか。何をするか。
 こんな時間は楽しいのです。

 そのうちご案内をいたしますので、よろしくお願いします。

 1300年程の歴史を有する野根山街道のことですから、切りようによっては何でも出来そうで、返って困るぐらいです。まあ、ときどき歩くだけならいいのですが、せっかく身近にあるのですから、何か仕掛けてみましょう。

 何度歩いても、自然を満喫出来ます。四季折々違う表情を見せてくれますし、その日のお天気によっても、異なる面を見せてくれます。

 残せるものならいい状態で残したいと思うし、おみえになったハイカーにもいい印象を持って帰ってほしいと思うのです。
 せっかくやるのならしっかりとやりたいと思います。

 2010年新たな挑戦です。今度の相手は長いし高いし、遠いのです。
 刺激的です。高知県東部地域でも特異なグループになるでしょう。
 なにしろ総延長35KM、標高1000Mを超える場所までありますからね。
 楽しくなってきたぞう。つい笑いが出そうです。
 高知県のように広いけど人口に少ない、そして自然豊かな地域ならではのグループになれるかも知れません。

散策ツアーです。

2009-12-02 17:12:28 | 野根山街道物語
 またまた、散策ツアーです。

 場所はいつもの野根山街道。今回は奈半利の町中から白石神社まで、8KM程度

 日時は1月3日です。AM9時集合です。ご希望の方は12月18日までにご連絡ください。

 費用は3500円・人。今年で12回目ですからそれなりの歴史があります。

 酒びたりの正月から仕事に戻ろうとして、酒抜きイベントを考えたのです。

 まあ森林の中を歩くといった楽しみはありませんが、野根山街道の入り口付近を散策することになります。

 お昼の準備は会費の中で準備をしてくれるようですから、ご期待ください。

 歩くことを普段あまりやらないだけに、意識的に努力をしなければなりません。

 けれど散策ツアーは、仲間を集めて「みんなで行こう。」ですから主催者の方々は大変ですが頑張っていただかないと困ります。

 主催??。なはり元気会だそうです。

 来年は出来たら2月ごろ、雪が降ってから雪景色の写真を撮りたいのですが、それの下準備といったところかな。

 「笹の上に積もった雪」を撮りたいと思っているのです。
 こればかりは、森の中に入ってみないと解りませんからね。
 行って駄目なら、また行くだけのことですが、頑張りましょう。
 高知県の海岸部では雪景色は難しいのです。
 
 2月に予定している場所は、野根山街道の最高地点、装束峠の向こう側、笹の峠付近です。
 そこまで行くのは、天気が良くないと風は強いし困ったことになるのですが、今回の場所だったら、少々の雨でもOKでしょう。

 さて何人集るか。期待です。

間道・野根山街道

2009-11-14 13:04:44 | 野根山街道物語
 野根山街道の本街道は、奈半利町の高札場から米ヶ岡を経て上るのですが、いくつか脇道や間道があります。
 北川村の野川谷筋を経て五人組から「つがの森」北方の稜線に出る脇道。それに野川事業所奥の林道を「地蔵の中畝」終点まで入り、登山道を詰めて藩政林を抜けて、「三里塚」西方稜線に出るもの。
 さらに、奈半利川を北上して小川筋に入り、「安倉」から蛇谷にそって「岩佐」に出る道がある。
 南からの道は、室戸市佐喜浜町から佐喜浜川を遡って、「段」を経て安居(あんご)から岩佐へ登る道があります。

 さらに野根町からは、野根川を遡って「別役」より「花折坂」を登る本街道筋と北方「四郎ヶ野峠」より尾根をつけて街道に合う道があるのです。

 その他獣道の類とか、脇道支道は数多くあるのでしょうが、通常の通行に耐えるものではないように思います。

 官道としての、本街道とそれに向かうあちこちからの脇道。全体として機能していたのは100年ほど前の話です。今は昔の話です。

 この野根山街道を舞台にした伝説は、数多く残されています。それだけ地域住民の生活と密接に関係があったのです。

 これから、自然遊歩道としての”活かし方”を考える必要がありそうです。
 そして、ときどき仲間と歩きましょう。
 まだまだ知らないことがありそうです。楽しい作業です。

好きな場所

2009-10-23 06:14:24 | 野根山街道物語
 この場所も好きなのです。
 理由ははっきりしていて外にはないのです。

 先行する仲間が確認できるから。
 野根山街道は基本的に尾根道ですから、何十人とともに歩くと、どうしても長くなって私は最後尾になるのです。そして先に行く方々の後姿しか見ることが出来ないのですが、この場所は、はっきり確認が出来るのです。狭い道の連続ですから、すぐに見えなくなってしまいます。

 この前のハイキングでもこの場所では、先行する方々が、手を振ってくれまして少し元気をもらったような記憶があります。

 道が折れ曲がっていると、現実的には距離が長くなるのでいやなのですが、こうしたことがあると、それもよくなってしまいます。
 後で写真を見て考えるのですが、つい私は良いところしか撮っていないのです。

 厳しいところもあるし、虫もいる。女性も一緒だとトイレの問題もあるし事故対応の準備まで含めると、大変な事前作業が必要なのですが、やっぱり山は好きですね。

ゆっくりと歩く道

2009-10-11 15:54:37 | 野根山街道物語
 野根山街道は高知県東部地域においては特異な存在の道なのです。何しろ最近は分け入る人は少なく、なかなか一人で出かけることも出来ず、機会探しの必要があるところなのです。

 しかしこの木。面白いでしょう。大巨人が広げた手みたいな木。街道にかぶさってきてついかがんでしまう所です。

 平野の道にこれだけかぶってくると、すぐ切られてしまうでしょうね。よかったね。ここは野根山街道で普段はイノシシやカモシカなど獣等のホームグラウンドですからね。木を切るなどといった無粋な人はいません。

 圧倒的な自然と会話をしながら歩く、ここでは贅沢な時間をもてるのです。そうした楽しみ方があるのです。
 この街道の魅力は、たくさんの表情があるところかな。四季折々などといった年毎の変化はもちろんなのですが、高低差がかなりありますからね、平地から1000M超の地点まで、植生の変化があり、さらに植物の種類も豊富ですし、坂あり平地があったり楽しみ方が色々なのです。

 もちろん、この街道には1200~300年といった歴史がありますから伝説・逸話も豊富にありますが、これから21世紀の野根山伝説を作るぐらいの運動なり、具体的な作業が始まらないかなあ。

 などと考えております。
 面白い木に名前をつけるぐらいだったら、すぐ出来るなあ。


 ゆっくりと歩く道です。平地の国道。そんなに急いでどこに行くの?
 ここは健康づくりの基地になりそうです。

魅力の場所

2009-10-04 19:21:41 | 野根山街道物語
 ここも良い場所です。
 野根山街道のちょっと良い場所をご紹介をしていますが、ここの植生は、標高の低い場所ではまず見れないと思います。

 熊笹の峠なのです。藩政林から3里塚を経て宿屋杉。それから少し行くと、この熊笹に出会えます。街道中の最高点・装束峠に近く、高いところに来たんだなって思えます。

 行く度に笹の上を渡る風が心地よい、そんな場所。

 ここの熊笹は強風の影響でしょうか、背丈が低いものですから見晴らしがよくて爽快な気分も味わえます。
 何しろ野根山街道を歩いていると、ほとんどうっそうとした木々に囲まれ、緑のトンネルの中を歩くと言った感じなのですからね。

 ここにくると、開放感が味わえます。笹の原って、あまり見たことがないしなあ。珍しくもあるのです。

 そうです。この熊笹の上に少し雪が積もると、キレイなのです。

 熊笹の上に雪が積もっているときに、恋する若い男女が告白をすると幸せになる。
 そうした伝説を作ろう。

 

 

滑って転んだ。

2009-10-01 03:11:28 | 野根山街道物語
 野根山街道散策の「痛い!!」思い出の場所です。

 尾根道ですから、当然ですが平坦な歩きやすい道ばかりではありません。
 この場所も、行きと帰りに通ったのですが、何でこんなにと思うほど石が多く、太い木の根が地表に出ているのです。さらに落葉にそれらが隠れていたりするので、歩きにくいのです。そして勾配が結構あって、しんどかったところなのです。

 特に帰りの下り勾配は雨も降り始めて大変でした。疲れて膝はがくがくでしたし、40人以上の方が通過した跡だったもので、ぬかるんで滑りやすくなっていたのです。そして滑って転んでいたい思いをしたのです。もちろん周囲の風景を楽しむ余裕すらなく、只早く通過したいとばかり考えていました。

 「大丈夫ですか??」同行の女性の声に「大丈夫ですよ。」と応えたものです。
 ひどく痛かったんですが、見栄っ張りですからね。そして彼女が疲れきっていたのはよくわかっていましたからね。

 写真はやはり往路で撮って正解でした。帰りはそれどころではなかったのです。

最も美しかった。

2009-09-29 07:46:06 | 野根山街道物語
 今回の野根山街道散歩で最も美しかったところでしたが、画像はそれほどでもないですね。

 昼、尚暗いとはよく言ったものです。うっそうとした森林を歩いていると光も届かないほど暗くなって、足元の道にもコケなどが増えてきます。その向こうに光がさすと、ほんとに光っておりました。

 その一瞬の光景だったのですが、美しかったのです。

 いくたびに表情を変える自然の魅力、満載の場所なのです。
 目の前の風景が変化すると、歩きつかれた五体に元気が戻ってきます。

 やっぱりもう少し、自然の映像を切り取る勉強をしなければなりませんね。
 下手です。

 頭の中に残っている映像のほうが、写真よりずっといいのですから。
 次は一人でも冬に写真を撮りに行くことにしよう。

赤い樹。

2009-09-27 18:21:22 | 野根山街道物語
 野根山街道の中でも印象的な樹が何本かあります。この赤い樹もそのうちの1本。けっして大きな樹でもないのですが、同じような色が連続する風景の中で突然赤い樹が表れます。

 印象の強い樹なのです。
 歩くのにも只淡々と歩くより、目標を決めて歩くと楽しく歩けます。
 ビールジョッキの樹までとか、櫛の形の樹までとか、といった具合です。

 このような木々は誰も名前をつけているわけでもないのですが、これから勝手に命名してやろうなどと考えている次第です。

 野根山街道の記録に残っているわけでもないのですが、私の記憶に残っているのです。そうした歩き方もあるのです。

 歩くこと自体をスポーツとして考え始めているのです。
 場所はもちろん、35Kmの野根山街道でです。

 高知県東部地域における集客力のある地域を目指して見たいと思っているのです。
 今までの観光の概念を変えてみたいのです。
 多分出来るでしょう。
 それも3~5年以内にね。しかし課題は多いのですが。やってみたいです。
 

自然の力

2009-09-26 09:14:42 | 野根山街道物語
 野根山山系全体の中では珍しいことではないのでしょうが、突然目の前に、倒木が現れたのです。
 気がついたときには驚きました。圧倒的な自然の力が働いたのでしょう。複数の杉が根こそぎ、正に根こそぎ倒されていたのです。

 すごい力です。ここだとそのまま朽ち果てるまで放置されるのでしょう。一般国道だとすぐに建設業者が到着して、始末するのでしょう。ここ野根山街道ではそのまま朽ちてゆくのです。それでいいのです。

 35Kmの街道全体では毎日色々なことが起きているのでしょうが、所詮人間が解ることって少ないのです。
 モットびっくりしたこと。案外根が深くないことなのです。植林された杉は根が深く張っていないのではないかということなのです。何年か前、九州日田の杉林で倒壊が発生しました。今回はそれから比べるとたった2~3本なのですが、思い出していました。今回写真を改めて見たときそのように思ったのです。

 改めて自然の力はすごいです。