ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

森の概念。

2011-08-11 21:34:02 | 観光資源提案
 いま森林という言葉を耳にして、どんなイメージをもつだろう。
 当然、人によって印象が違うのでしょうが、何となくわかりにくくなっているように思います。
 先日の森林環境税の座談会などでの発言等、わかり難いのです。
 イメージとして森林とはどんなものでしょう。

 私にとっての森林とはこんなものです。

 「黒い森」、国際的に通じる一つの概念、全長200km、幅60kmの山林地帯は、西はフランス、南はスイス、東はシュヴェービッシェ・アルプ地方とボーデン湖、北はクライヒガウ地方に接しています。健康によい穏やかな気候のクア地、クナイプ式の湯治場(ローマ帝国時代にすでに温泉の価値は知られていたのです)、新鮮な空気で保養するクア地など、黒い森には保養地が豊富にあるのです。



 黒い森北部の樹木の豊かな色とりどりの岩の塊の中に、エンツ川、ナーゴルト川、アルプ川の支流が深い谷を埋めています。高台の平坦地では森が一部だけ開墾されています。谷で涌き出ている多くのミネラルを含んだ温泉は病気療養のために活用され、この素晴らしい温泉の宝庫は、湯治やウェルネスクアに最適です。

 黒い森の北方で車を走らせると、多くのエゾマツやモミの森林や高台に広がる平坦地を通り抜けて行きます。森の中にはシダやジギタリス、道端にはエニシダやルピナス、といったカールスルーエ、プフォルツハイム、バーデン・バーデン、フロイデンシュタット間地域の独特な植物が茂っています。夏も冬も山歩き愛好家たちには絶好の地域。また、ここからは、ライン川上流地域や、ライン川を越えヴォゲーゼン山脈にいたるまで一望することができます。



 特に魅力のある見所は、ホルニスグリンデ山、ムッメル湖、シュリッフコプフ山、シュヴァルツェンバッハタール渓谷を含んだクニービス山です。オッフェンブルク周辺の黒い森中部地域は、樹木の豊かな山脈と調和がとれた多様な景色が特徴。オルテナウ地方では、ブドウ畑がライン川上流地域にまで広がり、リースリング、ルーレンダー、トラミーナー、ヴァイスヘルプスト、そしてシュペートブルグンダーなどのブドウの種類が栽培されています。堂々とした城跡は変化の激しかった歴史の証人です。


これらの記事は、西ドイツの、フランスとスイスの国境に近い地域に黒い森という大森林地帯についてのものです。



 何処にも林業が盛んに行われているだの、経営的にどうだとか、獣の食害についてとかといった記述はありませんし、さらに森を木材の供給基地として考えてはいません。

 ドイツで出来ることが日本で出来ないだろうか。
 つい考えてしまうのですが、現状としての日本の森は将来木材として供出されるべく運命を約束されているのです。

 数少ない例外もありますがね。
 屋久島の縄文杉を切り倒して家を建てるといったら、どうなるだろう。
 馬路村千本山も守られています。せめてその面積を100倍ぐらいに広げることが出来れば、観光資源として胸を晴れそうなのですがね。

「シュヴァルツヴァルト」とは、ドイツ語で「黒い森」を意味するのだそうです。

 私にとっての「森のイメージ」です。



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