ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

探訪YUSUHARA 2

2009-10-30 02:31:31 | Vision East
 森林組合が管理しているペレット工場です。

 木質バイオマスをやっているのです。燃料としてのペレットを製造しております。
 もともと森林保全が前提で作られた工場ですから、事業としては赤字でしょう。
 原木を1トン4000円で買い取って、ペレットを1KG30円で売っているのですから、製造原価計算をする必要がないほどです。ただ、雲の上のホテルの燃料費年間1000万円程度の6割。600万円程度を既に賄っているようですから、地域際収支の考え方からすれば、外部へ資本が流れませんから、良いのでしょう。
 すべてペレットで対応することについては、難しいようです。油と比べてカロリーが低い関係で、急いで温度を上げられないのです。今は両方のボイラーを使っております。
 山の管理を意識して、高価で買い取っているのです。森林組合だからこそ出来る離れ業。
 民間企業だったら出来るはずはないのです。赤字から脱却できないのですから、継続できるはずがないのですが、組合の資産をつぎ込んでおります。
しかし梼原のエネルギー自給率100%を目指しての活動はすごいね。
 あとは、食料品の自給率かな。今回は農地の確認は出来なかったですね。

 さて、梼原は林業でやっていくことが確認されております。
 さらに、あるものを生かすことが、行政の仕事となっているのです。

 今回拝見したプロジェクトは、四万十川の源流域での小規模発電システム。設置費用2億円程度。発電量の現金換算では10万円台でしょうね。採算は取れません。
 ただ林道整備を行政ベースで実施することで、将来的に木材需要が伸びたときに梼原の林業はさらに発展することでしょう。いまは森林を工場化しております。木材の製造工場なのです。それだけに運搬機能の向上を図っております。

 天狗高原に風力発電システムを設置しています。設置費用は一機2億円で2機保有です。年間4000万円ほどの売電による収入があるそうですから、これは今後拡大方向だそう。50機ぐらい並べたいようです。まあ100億程度の投資です。1機年間2000万円の売上げですから、50機で10億円ですか。これはいい事業です。10年で元が取れるのです。
 問題は四国カルストに50機のプロペラが並ぶことへの、景観破壊かな。

 観光にも力を入れようとしております。今回も農家民宿に宿泊しましたが、なかなかいい感じでした。
 さらに、観光ガイド事業に意欲を示しております。
 
 梼原の新たな挑戦です。
 問題は宿の場所がわかりにくいって事かな。
 外の町村と比べて、梼原は話が聞きやすいですね。職員が意欲的ですから。
 それが1番です。

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