さて、昨日の続き。
現在の神社のある場所には元々、巨石や山、滝など自然を奉っている場合が結構多いのです。例えばこちらの玉神社。立派な拝殿がありますが、元々の御神体は。。
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この3つの石です。
こちらの神社敷地内は枕状溶岩堆積として、県の天然記念物にも指定されているエリア。この溶岩堆積物には目に見えない磁力線や地場を作り出す事が科学的に証明されているのですが、そんなことなんざ知らない当時の修験者やシャーマンが感じ取り見つける訳だからとてつもない能力の持ち主と言うことだ。
さらに杉の巨木も御神体として大切に護られています。
さ、車を飛ばして一気に和歌山県新宮へ。こちらにはとても重要な巨石が祀られています。神倉神社がそれです。
参拝者を拒むような急な石階段。鎌倉式というスタイルです。
こちらの御神体はゴトビキ岩と云われる巨石。急な階段を登り切ると。。
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今にも転げ落ちそうな巨石に昔の人々は豊漁や平安を祈った事でしょう。社殿のできる前といのが巨石信仰という自然崇拝です。目に見えない祈りの対象を自然物に求めたのです。
私達が朝日に手を合わせるのと全く同じ。
さ、この神倉神社。皆さんご存知の熊野三社の祖神が紀伊半島に到着した一番はじめの場所とされていてとても重要な場所。広く太平洋を見渡せるこの場所にくると頷けるほど素晴らしい見晴らし。海から神が来るのであれば恐らく山頂にまん丸い巨石があれば、当然、神も「むむ?あそこにするか」と思うはず。。
さ、そして熊野三社も全て御神体は自然物です。那智大社のみ御神体の那智の大滝に近づく事が出来ます。他、速玉、本宮は内宮に入らないと見ることが出来ません、が、私、以前特別な許可を貰い御神体見たことがあるんです。うふふ。全て巨石でした。氏子さんは天孫光臨古事記になぞらえて川向こうの大岩が天の岩戸を作った跡の穴です。。などと説明していましたが、それでは無いわけです。立派な巨石がやはりあるわけです。
那智の大滝。御神体。
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御神体と記念撮影。
四季があり、急峻な地形の日本では安定して生活することは難しいのです。石器時代から人は自然とともに歩んできているのです。畏れ敬う気持ちは自然発生的に感情として成立したことでしょう。
海山川の豊富な幸に人々は歓喜したことでしょう。
と言うことで、和歌山県海沿いの縄文時代の遺跡からも多く出てくるイルカや鯨の骨。貴重な海の幸だった事でしょう。私もここは当時の縄文人に思いを馳せ、狩りは出来ませんが。。
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あ?かわいそうだ?食べるもんですよ。本来日本人は。
そんなこんなで土産話をしていたら、ローズ書記長が鯨食べたいと。。
と言うことで駆け足で奈良、和歌山の巨石巡りの模様をお伝えしました。
では。
paikaji