Pandakingなgooブログ

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泣く、おとこ

2009-05-20 10:04:32 | 日記
幼少の頃はとにかく泣いた。保育園に行くのが嫌で泣いたし、剣道やるのが嫌で泣いたし、注射が嫌いで泣いたし、逃げたし、学校給食で苦手なものが出て食べきれずに泣いたし、残したし、それでいて自分以外の人が、それを上手にやったり、泣かなかったり、逃げ出さないのを観ても、私はみんなが立派とも、すごいとも思わず、「みんなはみんなじゃん。私は悲しいし、泣けちゃうんだ」と全然自分が悪いとは思わなかった。とにかく自己肯定にひるみが出ていなかった。泣いてるくせに、逃げてるくせに、弱いくせに、自分はいいんだ、っておもうタチだった。
泣いてて、弱くて、逃げてても、自分は自分。絶対正しいんだ、って疑ってなかった。嫌いなんだ、嫌なんだから、その気持ちをなかったことにも見なかったことにもしない。ちゃんとそこにある。ちゃんと、ホントに、見えないし、触れないけれど、そこにある。その気持ちから、自分が次の態度を決めてきたから、あながち「みえないから、なし」になんてできない。
とにかく泣くおとこだった。嫌なものが、延々嫌なままでいていいんだって思えた。自分がそう思えたんだから、それをなかったことになんかしない。あのときはどうかしてたなんて思わない。泣いてた自分が、ただ、本当。泣けた自分が、ただ、本当。