Pandakingなgooブログ

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マンホールチルドレン

2009-05-22 07:42:00 | 日記
モンゴルが資本主義にかわった直後の時代、都市部では面倒を観きれなくなった親が子供を捨てることが頻発してて、零下30度を下回る極寒の最中、生き延びるために子供たちは、セントラルヒーティングのパイプが広がる地下マンホールの余熱をたより、寝泊まりしてるというドキュメンタリーを昔NHKがやっていました。その続編が昨晩やってまして、4年ぶりくらいにそれをみましたが、やはりショックでした。
親が子供を守りきれない」やりきれなさを見せ、子供だった人たちは大人になり、自分の不幸の連鎖を断ち切る方法が分からず、貧乏であったり、孤独であったり、大所帯すぎたり、酒におぼれたり、暴力でやりきれなくなったり、家族を失ったり、日々生きるので精一杯であったり、本当すぎる悲しみでいっぱいなドキュメンタリに見受けました。
一番最初にこのドキュメンタリを観たときに、子供たちは仲間を作って集まり、笑ったり、歌ったりしてるシーンがあって、捨てられた残飯の中から、食べられるものを見つけて、それがかけらのようなものでも、ちゃんと仲間と分けてた頃は、うれしそうな顔がありました。
大人になってからの彼らの顔は苦労の重なりから、年齢よりも老け込むのが早いように見受けます。なにより、笑顔に「ただ、笑顔」ではなく、その奥に悲しさがしみついてしまっていました。男親も女親も、子供に「愛されたい」と願うのに、子供は自分の本当の親かどうかもわからず、他人を見るように恐れる、というシーンもありました。
幸せ、と言えるほどでなくてもいい、せめて平穏な心持ちで生きることのできる位置に、彼ら彼女らがたどりつけるといいのに、そう思いました。