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そこにそうあるだけなものだった

2025-03-07 15:59:00 | 日記

人生には時々、「うまくいってない」方角にしか開いてない間口ってものがあり、平常や好調時には見つけようもないエントランスがある。


バランスするためにそうなってるでもなく、ただ漠然と「そうである」だけの、素朴なしつらえでそうなってる。


見つけた者も、ただ「うまくなってんな」とだけ思う。

功名心や論理的な組み立ての果てでないものが、優位性を醸す気配に、一抹のうしろめたさがあったにせよ、便乗を躊躇わなくて良い。


運気や引き寄せには、こっちから窺い知れない仕組みの作用があるのであり、受けるべき存在に渡されるという単純があるばかりだ。


不思議と周囲もその到達の仕方へ異論が起きない。心か魂のどこかが「そうだろうな」とささやきもする。


怒り出す御仁もあるが、概ね狭量で大胆さや胆力に欠く。大器は「そうであろうね」以上にも以下にも据えずに得心で済ます。

そもそも「得ること」はそれくらいのものだから。


褒賞でも成果、果実でもないのだ。

あるべき場所に、相応が鎮座する。

水が低いとこに溜まりような自然さでそうなる。


自然さの方に軸足がある者は、「そうだよね」で腑に落ちてる。


天才って呼ばれる人たちの景色ってこんなだと思う。中間の過程が抜けてて、結論ありきだけのシンプルさで。


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