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生ぬるさの発生

2023-01-08 20:18:18 | 日記
頭にしかと入れておかねばならないのは、新しい秩序を打ち立てるといことくらいむずかしい事業はないということである。(中略)

なぜなら実行者は、現体制かで甘い汁を吸っていた人々全てを敵に回すだけでなく、新体制になればトクをするであろう人々からも、生ぬるい支持しか期待できないものだからである。

この生ぬるさは、ふたつの原因から生まれる。第一は、現体制を謳歌している人々に対する恐怖感であり、第二は異例の新しき事への不信感によるものだ。

マキアヴェッリ語録 塩野七生:著 「君主論」より

なにごとにも最初はある。従来との決別があるさなかを、指導すべき存在は期待半分、様子見半分で値踏みを格下の存在からも生意気にも強いられる。その刹那に全体を俯瞰(ふかん)で「見極める」裁量を、自分に付与できる人は稀でしょう。

それだけに事前にこうした事例溢れる歴史史観からの警告に耳を貸すべきです。「既に利得を得た者」の執着は、「なくなるかもしれない」という恐怖の裏打ちから逃れられない。新規の輩からは積極的な助力が請えない上に、「生ぬるい支持」しか期待できないそうである。まずここまでなら、事前に肚に据えておける項目ではないか。

生ぬるさの発生は、「新しい秩序」が来たせいで発生したのであり、因果関係がある。平易に切り捨てたり、見過ごしてたりすると、上述のように「既得権益の喪失」に実体以上の怨恨を囲いかねない事実に、市井の心情は簡単に参ってしまう事を、この言葉たちから肚(はら)に入れておくべきだ。
頭にではない。肚の方にだ。理屈で覚えておくのは良くない。

善を連れもきもすれば、悪も共に連れてくる

2023-01-08 20:10:52 | 日記
古代ローマ人は、現代(16世紀)の智慧者たちがよく口にする、時の恵みを待つ、という態度を好まなかった。それよりも、彼ら自らの力量と判断力の方を頼りにしたのである。
というのも、時は一切のものをもたらすからであり、それゆえ、善を連れもきもすれば、悪も共に連れてくるものだからである。
マキアヴェッリ語録 塩野七生:著 「君主論」より

さすがと唸るのは「一切のもの」のうちに「悪」が含みおかれる視座だ。私たちはともすれば自分に優位で善良であるものを未来に期待しがちであり、積極的にそこへ弊害が含まれる事を進んで思案しようとするものではない。仮にそう察せられたところで、思案の時のうちにそれを案じたところで詮無き事柄にも捨て置ける。可能性について論じたい訳ではないので、こうした歴史からの慧眼とあれば、すんなり受け入れやすく感じるのも実に妙な気分です。

「不安定」を使いこなす

2023-01-07 17:12:02 | 日記
海に波がなくならないように、人生においても波風はなくならないものです。

「不安定」を使いこなす事が「安定」なのです。

問題は解決するなKAN:著 第1章 問題は「問題」ではない より、引用

言葉がいいことを紡いでくれても、それが心に経由して、たどり着きにきてくれないと効果に能わないことがあります。また、例えいい言葉がそこにあってくれても、耳や目がそれを捉えられないと、過ぎ去ります。

捕まえた後で、自分の体感則のうちから、そこ言葉に相応するものを引っ張り上げてきてこねくりまわせるかも肝心な点です。

波はある、という是とできるか?
その是は荒くれであるが、乗りこなす気が起こっているか?
そこが際です。

リコリス・リコイル3話 千束の励まし

2023-01-07 16:37:58 | 日記
たきなを必要としている人が町にはたくさんいるよ
ここじゃなくたって

たきな
今は次に進む時。
失う事で得られるものもあるって。
たきながあのときああしなかったら
私たちは出会えなかったよ。

誰かの期待にこたえる為に
悲しくなるなんてつまんないって

居場所はある。
お店のみんなとの時間を試してみない?
それでもここが良かったら戻ってきたらいい。
遅くない。
まだ途中だよ。
チャンスは必ず来る。
そのときしたい事を試したらいい。

これね、これ言ってる時の千束の声の抑揚、思いやり、
間合いの良さが秀でてるんです。
とても心根のある言葉なのがわかるし、今の切迫に溺れそうな人への優しさで満ちてる。

これが言える素地が、千束にかつて体感則にあったことが推察されます。
誰もが言って欲しい言葉を、
誰もが望んでた方から、
噛んで含むような物腰で、ゆっくりゆっくり言ってくれる。

複数の含蓄がここのシークエンスだけでぎゅうぎゅうに込み入っている。
ここの中から、いる言葉を拾いだせる人は多いと思う。