全て実話でお送りします♪

こんにちは！　れいです。





私たちは心から東北を応援しています。

　　　　　　　　　　　　　ボス・れい・娘




むかぁ～し昔あるところに
トイプードルの太郎君という男の子がおりました。






太郎君は娘ちゃんのことが大好きでした。
娘ちゃんがいつもの広場に差し掛かると
太郎君はいつでもじっとこちらを見ていて
娘ちゃんの姿が見えると尻尾を振って
キュンキュンなきながら走ってお迎えにくるほど　
娘ちゃんのことが大好きでした。





飼い主さんが
「太郎、ここに来ると全然他の子と遊ばないで
じ～っと娘ちゃんが来るほうを見て動かないの。
こんなこと今まで一度もなかったのに…　よっぽど会いたいのね」
と言って笑いました。
太郎君にとって　娘ちゃんは初恋の相手だったのです。





太郎君はいつでも”遊ぼう”のポーズをとりながら
「娘ちゃん、今日は何して遊ぶ？」
と誘ったり
娘ちゃんの右に左に回りこみながら顔を覗き込み、　
「ボクのおかあさん、今日おいしいお菓子持って来てるよ。
娘ちゃんには分けてあげる。一緒に食べない？」
などと　気の毒なほど必死になって話しかけていました。





それなのに何ということでしょう
娘ちゃんは来る日も来る日も太郎君を無視し
広場を闊歩していくのです。





広場の隅の匂いを嗅ぐことが好きだった娘ちゃんは
いつもすみっちょでクンクン、クンクン。
太郎君も一緒になって　
嬉しそうに尻尾を振りながらクンクン、クンクン。
でも娘ちゃんが太郎君を見ることは一度もありません。





そして帰り際。
娘ちゃんの飼い主さんは皆さんにごあいさつし
娘ちゃんを呼んでリードをつけます。
帰ることを察した太郎君は悲しそうにキュンキュンなきながら
広場の出入り口のキワキワまで送ってくれます。
後ろでは
「たろ～～～～～お！　娘ちゃんもう帰るのよ～っ」
「た～～～ろ～～～お！　戻ってきなさぁぁ～い！」
という飼い主さんの声がしますが
太郎君はお構いなしでついてきます。

太郎君はとても悲しそうな顔で娘ちゃんを見、
いつものように
「もう帰っちゃうの・・・？」
と聞きました。
そしていつでも最後に娘ちゃんはこう言うのです。





おしまい。






太郎気の毒にな…　きっとオトコマエなトイプーやったんやろな…



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