私が敬愛する高橋洋一先生が風呂場ですべって腕を骨折された。
報告。やっちまいました
私はかねてから理系人間は文系人間よりも生活防衛力が高いという持論を持っていた。
私も元元は理系だ。エネルギー保存則、加速度、慣性の法則、運動量保存則、回転運動、モーメント、摩擦力、微分積分などについてはそれなりの知識がある。そしてそれを使った生活防衛を日々実践している。
例えば慣性の法則と摩擦係数のことを理解すれば、雨の日に電車に遅れじと、あせって駅に駆け込むなどという愚行は避けられる。床がすべる状態で急に止まったり、方向を変えるのは自殺行為だ。
今は通勤からは開放されているので、自己防衛の機会もだんだん減ってきた。しかし自宅内でも自然界の法則を知らないことで発生する事故は後をたたない。一番の例が風呂場での転倒だ。風呂場は温度の急変による心臓発作などもあるが、転倒が一番多いのでは?あのジャイアント馬場も、巨人軍の風呂場で石鹸を踏んで転び、ガラス戸に突っ込んで野球生命を絶たれたと聞いている。
私が一番注意しているのは、重力だ。
世の中には多くの「権力者」がいる。というかある。
人々を支配する、抗えない力だ。
それは人によっては「妻」かもしれない。「上司」、「独裁者」、「法律」。いろいろある。
自然界を見れば、「空気」、「気温」、「台風」、「地震」なども例に挙げられる。
しかしほとんどの権力は、一時的でも避けたり、それから逃げることができる。妻であれば離婚。上司であれば退職。独裁者であれば亡命。法律だとなんだろう。その国の特定の法律が邪魔なら、他国へ移住するという回答もある。(法律違反はおすすめしない)
空気も、減圧したり、真空を作ったりすることは現代の技術ではなんの問題もない。
気温が高ければエアコンをかけましょう。台風、地震も、それなりに抵抗できる構造を作ることができるし、そういった自然災害がより少ない地域に引っ越すことで、避けることができる。
しかし地球上の人や物が絶対逃げられないのが一つだけある。それが重力だ。
より正確にいうと「引力」なのだが。
私は数年前から重力を常に意識している。そして重力をいわば神格化して、常に敬意を表することにしている。
別に何か儀式をするわけではない。自分には重力がかかっていて、何をするにもまずそれを意識上に置くことが必要と常に考えること。これが大事だ。
重力を軽んじて起きるのが、すべってころぶこと。そして落ちること。いずれも人間、特に65歳を超えた人間にとっては致命的だ。
子供のころは滑って転んで、膝を擦りむいても大丈夫。それで育つのだから。
しかし歳を取ると「致命的」。実際、命を落とす人が跡を絶たない。
とういことで私が日々実践していること:
(1)家の中であろうが、外であろうが、階段を登るときは手すりを掴むか、いつでも掴めるよう手すりの上に手を置いて移動する。
(2)雨の日は走らない。急に雨が降ってきたときなど、西友の駐車上から店に入るとき、多くの人はほんの十数メートルを走ったりするが、私はいつもよりもゆっくり歩く。少々雨に濡れても死んだり病気になったりはしない。しかし転べば、最悪死ぬこともある。
(3)物を持ち上げたり、何か作業をするときは、かならず自分の体重の中心線が自分の両足の間に落ちるように心がける。へっぴり腰で物を持ち上げるのが最悪。重いものが自分の中心線の上に乗るようにしっかりと膝などを入れるのが肝要だ。英語でいう "lift with your legs, not your back" のこと。
"lift with your hip hinge" とも言うね。
(4)風呂場では常に両足の間に体重の中心線を置き、移動するときは手すりを掴むか、完全に身体が垂直を保った状態でゆっくりと動く。先に行く足が滑っても、後の足に体重が乗っかていて身体が転倒することがない体制を維持する。つまり fall back position を確保するということ。
滑らないように、転ばないように、落ちないように心がけている。
しかしもう一つ心がけているのは、万が一、滑ったり、転んだり、落ちたりしても、それから逃げようとするのではなく、滑ること、転ぶこと、落ちることをそのまま受け入れ、それに抵抗することなく身体を委ね、最後、着地時に衝撃が加えられることを前提として対応策を練り上げることだ。
一番いい例が柔道の受け身なのだが。私は柔道はしたことがないので、私なりの対応策を考えるようにしている。
高橋先生は言うまでもなく理系人間のトップに君臨されているが、少し気が緩まれたのだろう。速やかに回復されることを願っております。
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今日はNTTに名義変更届けを出した。申請書は結構ごちゃごちゃとしていた。しかしきっちり、念入りに読み込んで記入を済ませた。多分大丈夫。
これからの人生、時間はあるから(あと自分のボケを勘案して)、何事も時間をかけて念入りにやりたい。
会社の三菱UFJの口座から残金全額を引き出して、メインの地銀の口座に移した。会社清算にあたって分りやすいようにするため。あと10万円ちょっとクライアントからの入金が予定されている。これも入金次第、地銀口座に移す。
三菱UFJも20年近くお世話になった。ありがとうございました。あと、個人口座は引き続き利用します。会計ソフトを連携できるかどうか、やや不安だが。
3時半ごろに雪がパラパラと降ってきた。空を見上げると、ちょうど視界の半分が灰色の雪雲。残りの半分が快晴で、太陽がてかてか光っていた。変な天気!