主婦ゲーマーのゲーム日記

世間に隠したオタク心を爆発させています。時折まじめに読書など。

本日の読書

2013-02-03 12:56:00 | 読書
川崎草志著『長い腕』
新人作家の登竜門たる、第21回横溝正史ミステリ大賞を受賞した話題作である。ゲーム製作会社に勤務する主人公は音楽と読書、そして孤独を愛する女性。現在の仕事に大きな不満はないが、同じ場所に居続けることを好まないため、会社を辞めしばらく故郷・愛媛県の小さな町に帰省しようとしている。ところが同僚の変死事件と、故郷の町で起きた女子中学生による殺人事件とに共通のキーワード「ケイジロウ」を発見し、調査を始めることに…。

著者は現在ゲーム製作会社に勤務する現役のサラリーマン。本書の主人公も同業者で、作中にもゲーム業界の過酷な労働環境やゲーム開発の裏話が織り込まれている。また「ネットストーキング」「盗聴」「無差別暴力」など現代の恐怖を象徴する事件も作中には多発するのだが、それぞれに理にかなった解決策が提示されているため、中途半端なハウツー本より役に立ってしまう。

北村薫、宮部みゆきら稀代のストーリーテラーに選ばれた作品にふさわしく、魅力的な謎と、巧妙な伏線、徐々に高まる緊迫感とで読者を飽きさせないのはもちろんだが、特筆すべきは主人公の造型である。冷静に、ときには大胆にトラブルを処理し、的確な推理で調査を進めていくこの女性は、いわゆる「男性作家の描く男勝りのヒロイン」とは明らかに一線を画している。まず「人間」としての自分があり、男性にも対抗したり媚びたりはしないのだ。「また魅力的なヒロインが誕生した」などと紋切り型の賛辞で済ませてはいけないだろう。(工藤 渉)
某密林さんの商品説明より。


登録しているブクログや密林の評価を見ると高めなんですよねえ。
最近の自分とのずれが怖い。
ネタバレになるからこれを書くのは不味いのかもしれないけど。(そうすると私も書くことが無くて困る)
巻末の解説で、横溝さん的と評されていたけれど、それは旧家の因縁が取り扱われているところだけだと思う。
(そこに至るまでの伏線はまあ良し、と思うけど。)
横溝さんの作品から漂う、あの雰囲気!
それはありません。あのどろっとした感じはない。
むしろ乾いている気がする。

上の評価にヒロインが「男性に対抗もしないし媚びもしない」とありますが、私は違うと思いました。
確かに男性に対してそうだけど、女性に対してもそう。
いや、むしろ他人と関わりたくないと思っているという印象を受けました。
それに「ときには大胆にトラブルを処理し」ってあるけど、そのために学生に盗難させているよね。(一応戻すこと前提だけど。しかし戻し方は自分で考えろって・・・)

新人さんと言うことで、評価をするのなら高めで良いのかもしれないけれど、お金を出して買うと言うのだったら、私は5段階の5をつけるなんてしない。
評価を段階で表すのは本当に難しい。そして、他人の評価を受け取るのも難しい。
基準があまりにも多彩。
私のブクログは評価は星3が基本です。
面白ければ4,人にも薦めたい!!と思うくらいなら5にしてます。
たまに2を付けたいこともあるけれど、私の評価なんて誰も気にしてないと思うけど、2を付けるのは勇気が要る。


森博嗣『実験的経験 Experimental experience』
小説のような、ショートショートの集合のような、エッセイのような、そんな作品。
エッセイで、ご自身の考えを書いているとして。
他人の意見なんか気にしないで、シリーズ、ちゃんと書いてください。終わらせてください。
Gシリーズは、全部が出てやっと1つの作品になると思うの。
全部を一気に読みたいの。
四季さんの思惑ってどんなものなのか気になるーーー。

コメント
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