ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

ショウジョウバエと同性愛遺伝子

2007-11-08 02:04:23 | Weblog
遺伝子を調べる上でよく出てくるショウジョウバエ

このハエを使って性指向(性の対象が男性に向くか?女性に向くか?)を
決定する遺伝子を見つけようとしているらしい。

「サトリ」なる遺伝子を持ったハエは、雌の中に入れてもまったく求愛をせず、
悟りの境地に至っているハエだと思われてた。ためしに雄だらけに入れてみると
求愛行動をし始めた為、同性愛のハエと分かり、そこから同性愛遺伝子を
研究しているのだとか。

そのあたりの研究をしている山元大輔さんのことが下記にあるんだけど・・

同性愛と脳
http://www.bureau.tohoku.ac.jp/manabi/manabi41/mm41-45.html

恋愛を左右する遺伝子
http://www.athome-academy.jp/archive/biology/0000000178_all.html

山元さんの研究は、同性愛遺伝子を変異と捉え、早く研究してなぜそうなるか
などを見つけ出し、しいては排除して行こうなんて???
そんなつもりでの研究では無いと思いたいけれど・・

当事者とすると、どうも気分の悪い事です。
あくまで異性愛を正常と見ている前提になってみられがちですから。

ジョウジョウバエと同性愛、この二つで検索するといろいろ出てきます。

同性愛は遺伝子異常だとか、「レズビアンもホモも遺伝子の異常で起こってしまう
ま、一種の病気みたいなモンですね。不治の病。今のところ・・・」そんな
ことを書いている研究者にも出くわしたりします。

ジョウジョウバエと対決する人たちの思い込み?誘導?
狭い、偏った見方による自然の読み解き・・

そのような研究途上なものを、科学的な成果として発表されても人間は生身であり、
そのように割り切れるものでは無いと思いますが。

本当に遺伝子が特定して、逆変異させる?なんてことが可能となれば
「治療」するのでしょうか?

これまたゾッとする話です。

同性愛があらゆる生物において自然的に一定割合出てくることは
様々なことで分かってきています。

そのことにより、種の保存だけが生物の目的すべてでは無いことも推測されるし
同性愛が存在することが、種の存続についても何らかの意味があることなのだろう
と俺なんぞは考えております。

種の保存をしない生物に存在理由は無い!!だなんておかしいでしょ?
自分自身のことをそのような扱いには到底出来ません。

「同性愛になぜなるのですか?」

よくある質問ですが、これは異性愛を前提としていて
異性愛である自分が正常であるかのような立ち位置での質問です。

毎度ムカっと来ますが、質問者はそのような意識なく無邪気です。

俺が良く答える方法は、「そのようなことは分かりません」です。
逆に「あなたが異性を好きになるのはなぜですか?」と聞いて
その質問を受けた自分の戸惑いを体験してもらうようにしています。

さて、このショウジョウバエ

俺は同性愛を説明する上で、さまざまな生物に同性愛指向はある程度存在する
異常ではない、自然の多様性の姿であろうと話しています。

今のような研究段階でショウジョウバエを例に出し、遺伝子的に
同性愛を説明することは、聞く人に「異常」とか、よからぬ意識を広げるなあと思います。
コメント (4)
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