湘南発♪

音楽などなど。

バス・ボルドーネ

2011-02-15 00:34:23 | 音楽、セミナー
(画像はaus LIEBEのチョコたち♪)

きょうはAmazing Voiceという番組(録画)を観ました。3回シリーズで1回目は
・サレントの歌姫フランチェスカ・キリアッティのなまめかしいイスラム風な歌
・トスカーナの聖アンティモ修道院の敬虔なるグレゴリオ聖歌隊
・トレントのダークダックスのような4兄弟が作ったSAT合唱団
・マリーナ・ディ・サン・ロレンツォの日常会話を全部歌っちゃう93歳のカラブレーゼ爺さん
でした。歌うことのすばらしさが伝わってきました。

2回目はMINA(ミーナ)の特集。
子どもの頃好きだった「砂に消えた涙」の原曲「Un Buco Nella Sabbia」を歌っていた人で、名前を知っていると言う程度だったけど、知れば知るほどすごい歌手でした。

そして3回目は
・チェリアーナのコンパニア・サッコという合唱団。2人のソロテノールが歌い出すと、すぐにその他10数人の人たちがハーモニーを付けるのですが、それが「バス・ボルドーネ」(バスの杖)と言われる響きで、普通の声部合唱とちょっと趣が違います。通奏低音のようにある程度の長いメロディに対して同音のバスが続きます。

現在の代表テノールはレデントーレ・レバウドという84歳のおじいちゃん。この人の言葉は金言でした。まず、自分たちソリストを支えてくれるバス・ボルドーネに対する心からの敬意と感謝。そして、人生は「無いものをねだるのではなく、あるものを受け容れること」ん~深い・・・

この他、メディチーナ(メディチ家の本拠地でしょうか?)のモンディーネ(季節労働に携わる女性たち)の合唱。ほとんど既に70歳以上というおばあちゃんたちのグループでしたが、なかなかのハーモニーでした。彼女たちも田植えなどの辛い農作業を一日中しながら、歌で対話をしハモったりカノンになったり。

生活に密着した中でこういうハーモニーを産み出していることがすごい!
日本でもずいぶん昔に池上本門寺のお経の合唱に感動したし、田植え唄とかあるでしょうけれど、そのハーモニーの付け方、和声の感覚が違うのかな?

やはりヨーロッパは紀元前からの人種の混ざり具合と文化の混ざり具合で深さが違うのかな。特にイタリアはアフリカにも中東にも近いし、美術にしても音楽にしてもすごい。。こういう土壌から西洋音楽が生まれていることを心に刻まねば。

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