ピンズ屋のひとりごと

オーダーメイド専門のピンズメーカー「ピンズファクトリー」のスタッフが、交代で日常を語っていきます。

くだらないことを考える喜び

2011-05-06 19:43:54 | Weblog
地震発生から1週間後の3月18日に東京スカイツリーが634mに達しました。
新しい建物というのは、それだけで何か希望や再生を感じさせる象徴でもあります。
震災における大きな破壊の中では特に意味のあるものに思えます。

リビングに入る日差しがとても気持ち良い季節になりました。
ところが!
私の家の前に新築のシャレオツなマンションが建ち、
連日若い女性やカップルが入居しています。
そのオシャレマンションから私の家のリビングがまる見えなんですよね。

まあ、怪しい事しているわけではないので良いのですが。
私、休日の昼間などは風呂に入るのです。
んで、だいたい裸のままリビングに行くものですから。
見られる私は一向に構わないのですけど、
見る方はちょっとブルーになる可能性もあるかな、とか。
あと風呂入る前は、半裸で腕立て伏せしてますけど…
ギリギリアウトですか?

そんなことを無駄に時間を使って考えてしまったんですよね、この連休。
結局、まあ事件が起きるまで今まで通りでいようと決めました。
ま、どちらにせよ、そんなに時間をかけるほどのことではないですよね。

震災から今まで、いろんなことに対して不安も恐怖も怒りも悲しみもあり、
眉間にしわ寄せて私なりにとても憂鬱で眠れずにいたりもしたのです。
しかし、くだらないことに時間をかけて自分を笑う余裕ができたんですね。
家の前に新しくたったマンションを見て、裸の自分が見られたらどうしよう
などと可笑しく考えることが出来たのが少し嬉しゅうございました。
そうそう、オレってそうやってくだらないことを考えてたじゃん、って。

依然として非常事態に変わりはありませんが、
なんとか、一旦やり過ごすことが出来たのかもしれませんね。
“何か変わるかもしれない”と何か期待を胸に秘しながら、
新しいマンションを見つめる連休中の私なのでした。

ま、ほぼ裸でですが。



小林朋広

PINS FACTORY(ピンズファクトリー)は
オリジナル・デザインのPINS(ピンズ・ピンバッジ・ピンバッチ)を
受注製作する専門メーカーです。
http://www.pins.co.jp
コメント
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