エアコン導入

一人暮らしをはじめて、
数回引っ越しをしていますが、
どのお部屋もエアコンが最初から備え付けられていました。

今回、3年ほど前に越してきた築40数年コンクリートのアパートは
エアコンが付いて居ませんでした。

家賃の安さに惹かれて決めたものの、
最初の夏は本気で熱中症になるのではないかという室内の熱気に音を上げました。
夜通し全部屋の窓を全開にしても、室温34°から下がらず、
夜中目が覚め起き上がっては扇風機の前で身体に風を当て深呼吸してまた眠り、
朝出勤する際は「外はなんて涼しいんだろう」と感じる日々でした。

2年目の夏、転機が訪れました。
窓を開けるのに加え、
家の中に唯一設置されている台所の換気扇を回すと、外の空気がわずかに入り、室温も一夜をかけて2°程度下がることを大発見。
この発見によって、2年目3年目、なんとか夏を乗り切ることが出来ました。

そして昨年、3度目の夏を終え、
もう数年このアパートに住む予測が立ち、
私は少し考えてしまいました。
今、「過ごせている」と言っても、
それはなんとか熱中症にならずに部屋に「居られている」だけのことであり、
何も生産的な事が出来ていない、と。
このまま数年間、夏中こういう生活をして良いのだろうか。

安くないエアコン、
でも、導入の価値は十分にありそうだと思いました。

家賃が安いだけが取り柄の築40年のアパートに、こんなにお金をかけていいものだろうか、
せっかくここまで夏を3回なんとか越せたのに、越せる方法が分かったのに、今更買う必要ってあるのだろうか、
3年後以降、退去予定なのに、そんな数年のためだけに、お金の無駄というものではないだろうか。

でも、でも、
この部屋では、文化的な生活が送れない。
（ちなみに、冬は石油ファンヒーターを所持しており、今まで引っ越す先々でこちらが大活躍。
この前に陣取ってさえいればどんな家でも暖かく過ごせてます。）

と、一大決心をし、
昨秋、コジマ電気とヤマダ電機を何日もかけて数往復し、
（アパートが古すぎて設置工事がそもそも可能か微妙だったこともあり。）
やっと、コジマにてとうとう、ついに、
エアコン購入に至りました。

上記の通り、
冬はファンヒーター一辺倒なので、
導入して数か月、エアコンはまだ何も稼働していないのですが、
静かに壁の上方に鎮座しています。
頼もしい限り。2018年、やっと普通の、一般的な、文化的な夏が、過ごせそうです。