copyright (c)ち ふ
絵じゃないかおじさんグループ
m月d日
自転車置場で、あの子と会った。
自転車に鞄をつけているところだった。
自転車を羨ましく思った。
自転車になりたい!
是が非でも 君の乗りたる 自転車に
たった一秒 小化けてみたし
ち ふ
カバンになりたい!
彼女は、白い帽子を被っていた。
帽子を止めている紐の白さが浮き上がって見えた。
彼女は、一体何処からきているのだろうか?
オレも自転車通学だ。
2km以上は、学校から離れていることは確かだ。
そうでなければ、許可されないのだから。
オレの方が置場を、先にでた。
彼女は、ハンドルに手をかけたまま、
他の女の子と立ち話をしていた。
オレは、その横を猛烈に、後を振り向く余裕もない程の、
勢いをつけて、帰路についた。
心は、元気一杯だった。
帰り際 君を見つけて 先に帰る
名残惜しげな 自転車置場
ち ふ
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