こうして原稿に合わせて尺合わせした編集作に、
私の声でナレーションを入れてスポンサー試写となる。
ここぞとばかりにスポンサーから様々な意見が出るが
めげている場合ではない。しっかり立ち向かい
意見を一つの方向に進めなければ、最終微調整はできない。
録音スタジオで変更できることは知れている。むしろほとんどない。
しかし最終の録音スタジオに入っても迷うのが
熱い思いを持つスポンサーであり、
熱い思いを汲み取った監督は限られた尺の中で
言い回しを巧みに変えて、その尺の中に収める。
中には録音を中止して編集やり直しを指示する
「予算は俺に任せろ!」的な豪快なスポンサーもいるが、
昨今は絶滅危惧種に指定され、めったに表には出てこない。 . . . 本文を読む