環状線は乗り過ごしても一周回れば元に戻る。
車内はアナウンスや乗客の話し声など相当賑やかだが、
集中するといつしか無音になる。
さらにこの時期なら車内は暖房が入っているのだが、
ドアが開く度に冷気に混じって人がドッと押し寄せる。
時には食べ物の匂いも入ってくる。
それも一瞬で原稿が目から離れることはない。
冷気が心地よく、眠気を催すことなく原稿チェックが進む。 . . . 本文を読む
いくら才能があっても、努力して突き詰めないと絶対に開花しない。
継続はチカラなりとはいうが、漫然と継続しても花は開かない。
突き詰める努力をしてこそ花は開く。すべては覚悟が決める。
浦島嬢しかり、今回のスタッフしかり、皆この仕事が好きで、
人知れず努力してきた人ばかりだ。 . . . 本文を読む
福知山ロケから帰社して2日後、本年最後のロケが始まった。
といっても1日だけのロケで約1分間のイメージ系VP作品だ。
先の福知山ロケ作品の第1作目を担当したイメージ系をオハコとする
行田監督がメガフォンを取る。私はP兼台本担当。
本当は監督もしたいところだが、監督をすると拘束時間が長くなり
会社として非効率になる。
また脚本の早さも効率化の大切なファクターなので、
筆の早い私にどうしてもお鉢が回ってくる。
撮影、照明は福知山ロケスタッフと同じ長谷川カメラマンと森川照明技師。
またキャストは福知山ロケの俳優陣と同じ事務所の
外人アクター・トーマスさんを起用した。 . . . 本文を読む
全員揃っての休憩はない。
みかんを全員に配布し「もぐもぐタイム入れま~す」と一声すると
休憩の取れる部署ごとに随時休憩を取る。
あちらこちらから文脈がない「そだねー」の声が上がる。
前夜に発表された流行語大賞が「そだねー」だったからだ。 . . . 本文を読む
「ヨーイ、どうぞ」
ズッコケたのは私だけではない。
おそらくスタッフ全員がズッコケたはずだ。
通常「ヨーイ」に続くのは「アクション」か「スタート」。
私の場合は腹に響くような低音で「ハイ」と声を掛ける。
その夜の夕食時に、大学を出てすぐに弊社に入社しPR畑を歩んできた
新人・川村監督に「なぜ『ヨーイ、どうぞ』なの?」と聞くと、
「ファーストカットにはスポンサーが出演していたので
つい『どうぞ』と言ってしまった」。
チョー受けるんですけど。
しかし育ちがヨーイの掛け声にまで反映するとは。 . . . 本文を読む
この作品は、ドラマ風VPシリーズ3作目で、
1作目は3分間のCM風ドラマで好評だった。
それを受けて2作目はドラマにインタビューを散りばめた
ドキュメンタリードラマを仕掛けた。
約13分の大作となったが1作目を凌ぐ出来となった。
そして今回の3作目は12分ほどの完全ドラマ仕立てだ。
全3作共に脚本を担当したが、本としては3作目が最も良い。
ただしドキュメンタリー系監督としては2作目が好きだ。
もちろん2作目は監督もしたから思い入れが強い。 . . . 本文を読む
結婚式に出た。
若い二人は幸せの絶頂。お葬式とは違い、こういうお目出度い席は
とにかくエネルギーをもらえるからいい。
結婚式に出るたびに、私は結婚はもういいけど、
結婚式をもう一度挙げたいと思う。 . . . 本文を読む