いつから我々制作スタッフや撮影スタッフは、
身だけでなく心までも高齢化してしまったのだろうか?
好きだからこそ、好きな場所に身を置きたい。必ず俺が天下を取る!
そのためなら、がむしゃらに一生懸命生きる。
そんな知恵熱を身近なスタッフから最近ついぞ感じたことがない。
職業人たる前に夢追い人たれ。
夢追い人とは、心に描いた夢を一生懸命に追い続ける人をさす。
しかし、夢の表面ばかりを追い求める人や、
夢がかなった時の姿を夢想するだけの人が多く、
真摯に夢を追い求める人は少ない。
夢の実現には努力が必要不可欠なのだ。
彼女たちには、努力して夢を勝ち取って欲しい。
それでも自分が描いた夢とは違う方向になることがあったとしても
その努力が別の形になって、また新たな夢を思い描くことができる。
夢が破れたと嘆き悲しむことはないのだ。
そうして人間は前に進む。 . . . 本文を読む
「間(ま)」とは、話の中に適当にとる無言の時間のことで
「話は間が大切だ」という風に使う。
転じて、リズムやテンポにも用い、
「間をとる」「間を外す」などと使われる。
この「間」というのは、なかなか教えられないのだが、
私が安心して推奨するナレーターは、
安富 史郎氏(ワイワイワイ所属)にしても、
島 よしのり氏(キャラ所属)にしても
竹房 敦司氏(フリー)や林 順子さん(フリー)にしても
この「間のとり方」が実にうまい。 . . . 本文を読む
技術があっても人間性がいまいちだと次第に遠のいていく。
この人間性をも含めた技術を個人のものとせず、
次代に伝承していくことが、我々の業界ではとても重要だ。
もちろんその他の世界でも同様で、特に団塊世代の大量退職で、
「技術の継承」問題が取り沙汰されている。
私が21歳でついた山崎 祐次監督が「宮大工棟梁・西岡 常一」を
ビデオ化したが、本当に「技」を伝えるには「口伝」が一番だそうだ。 . . . 本文を読む
自信の根源は、
自分が何をやってきて、何ができて、何ができないのかを
きちんと理解し、さらなる成長を願って日々努力することからしか生まれない。
24時間、頭のどこかにいつも仕事があり、
見るモノ、聞くコト、触れるモノ、
すべてが即仕事に結び付けられるようにしておかねばならない。 . . . 本文を読む
学ぶことも多種多様。実体験を基に作り手に指示してくるので、
ウカウカ下手な対応をしていると返り討ちに合うことも…
しかし、あちらの常識はこちらの非常識で、
こちらの常識はあちらの非常識という事も多く、やりとりは実に楽しい。 . . . 本文を読む
「どうあがいても撮った素材でしか編集できない」
ならばあらゆることを想定して撮影しなければならないし、
編集の段階で「カットがない」などと悩んでも仕方ない。
ないものねだりはせず、あるもので料理する!と覚悟を決めることだ。 . . . 本文を読む
私は会社を大きくするために事業を始めたわけではない。
お金儲けのために会社にしたわけではない。
ただこの仕事が好きで自分を成長させたいからこそ
会社を立ち上げたに過ぎない。
にもかかわらずいつしか誰のために働いているのかわからなくなりつつある。
好きな仕事を続けているだけに、まさに正念場だ。
ではお先真っ暗かといえばそうでもない。
明確には答えられないが真っ暗ではないような…気がする。
好きになったら、たいていみんなバカになる。だから正念場なのかもしれない。 . . . 本文を読む
我が社は映像プロダクションとしてスタートしたものの
メディアミックスを目指す姿勢を崩すことなく、
ついに第28回日本BtoB広告賞 カタログ部門で金賞を受賞した。
日本BtoB広告賞は、1980年から開催している産業広告唯一の賞だ。
依頼主は(株)クボタさん。作品名は「ウィット君のラク楽大冒険」。
セールマンが持つお客さまへの説明用カタログで、
コンバインの新製品「ウィット」の特徴を飛び出す絵本にした。
農業は高齢者と女性が大きな労働力であり、セール対象者となる。
飛び出す絵本カタログは、お孫さんや子供が見たがり、
その間にセールできるというのが制作の狙いである。 . . . 本文を読む
酒なくてなんの己が桜かな
桂 米朝師匠がまだ50代前半の脂の乗り切った寄席で見せてもらった
古典落語の「長屋の花見」の冒頭に出てくる川柳だ。
花見に酒が欠かせないことを言うが、これがのん兵衛の口伝えで
いつしか『酒なくて何が己の人生かな』とのん兵衛の合言葉になってしまった。 . . . 本文を読む
全ての事柄は、その瞬間に同時に起こっている。
しかし、撮影するのは1人のカメラマンであり1台のカメラ。
そして、編集して使うのは1つの映像だけだ。
さらにこの使った映像がどういう事態を招くのか?
作り手は自分の作る作品に全責任を負わねばならないのだ。
この責任こそがドキュメンタリーの本質であり、醍醐味でもあり、
監督の仕事なのである。 . . . 本文を読む