株式会社プランシードのブログ

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その533.最近ドローンに凝っている5の5+2(番外編:早くもギャラあり仕事!)

2021-10-12 06:55:59 | 制作会社社長の憂い漫遊記

天気祭りの効果もとぼしく翌朝は曇り。

昼からはパラパラ降るとの天気予報。

ならば、ミスのない飛行で午前中に済まそうではないか。

と思った矢先、緊張のせいかまたもや羽根の取り間違えをしでかした。

過去テストフライトで2度やらかしたが、

本番でいきなり、痛恨の羽根装着ミス。

しかも今回は羽根の装着ミスを知らせてくれるナビまであり、

確認したのに、間違えるという老人性痴呆症型ミスだ。

ミスにはそれを隠そうという本能が働き、さらに悲惨な結果を招く。

無理くり離陸したので、大仰にドローンはひっくり返り、

間違った方向に付けた羽根2本が欠けるという事態に。

小沢師匠曰く「羽根なんかつけっぱなしにすればいいのに、

いちいち外すから間違える!」

と分かり切ったことをオカンのように指摘された。

40年前ならパン棒で殴られていたが今はパワハラになるので

怒鳴ることがない冷たく刺さる声が小さく小さく流れる。

閑話休題それはさておき。

今回は小沢講師の指示通り16分の1のNDフィルターを装着する。

NDフィルター(Neutral Density、減光フィルター)は、

色彩に殆ど影響を与えずに、レンズに入る光量を減光させるフィルターだ。

写真では、絞りを開けたり、シャッタースピードを

遅くしたりすることができるが

ビデオカメラでは、夏の明るい日差しの時や雪背景、

朝景・夕景などで効果を発揮する。

 

しかし、NDフィルターは撮影業界では語るに足りぬ常識であり、

演出部が撮影部の会話から良く耳にするのはPLフィルターである。

PLフィルターとは、Polarized Light(偏光)フィルターの略で、

2枚のガラスの間に偏光膜をサンドイッチした構造になっており、

偏光膜の向きを回転させるための回転枠構造になっている。

フィルターを回転させることによって水面反射などによって発生する

偏光をカットすることができるので「ヘイ、ポーラ♪」と

カメラマンが唄えば、カメラ助手が素早くセットする。

もちろん、ドローンに田辺靖雄と梓みちよは乗れないので

「ヘイ、ポ~ラ♪」はムリだ。ということでNDが標準装備されている。

しかし、ないよりある方がお得だ。なんたって標準装備なんだから。

 

ドローン「AIR-2S」には、標準装備として、

のっけからNDフィルターが4枚ついている。

白のテーブルに4枚並べるとサングラスの

ありなしぐらいの差が見てとれる。

この16分の1を常に装着せよというのが小沢講師の教え。

そもそもドローンは天の下でしか撮影しない。

曇天よりも晴天で撮ることになるので16分の1を付けておけ

というのが小沢講師の教えなのだ。

「シャッタースピードは60分の1、

ホワイトバランスはマニュアルにして5500K、

ISO感度は100、暗ければタブレットを見て調整せよ。

以上。あとは君のフライトテクニックにかける!」との仰せ。

 

小沢講師は地上からのメインカメラ。

私がドローン、さらにクリップで固定式のカメラもセット。

ちなみに固定カメラは使わなかったのだが、こういう編集の事も

考えて現場で状況を作るのが演出なので、

今回私は演出として起用されたのだろう。

とはいえ私のドローン操作もなかなか好評だった。

約10m上空から、被写体の動き(時速5~10Km、

止まったり動いたり)を真俯瞰からフォローする。

これがなかなか厄介で、微妙な前後のレバー操作が求められるのだが、

密かな自主トレが大いに役立つこととなった。

 

小沢カメラマンと私の2カメで動きを撮った後、

小沢カメラマンが手持ちでUPを収めていく。

この時小沢カメラマンから「ドローンを使おうか」と提案がある。

ドローンには相当できの良いジンバル(水平維持装置)がついているので

飛ばさなくても手で持って振り回せば手振れの無い、

かつ、水平の保たれた映像が撮れるのだ。

こういう提案は演出としては大いに受け入れたいし、

これこそがカメラマンのカメラマンたる所以である。

こうして私のドローンによる経済活動は無事終了した。

「あなたの話はなんだか資本主義的だわ!」という雑音を尻目に

個人的にはドローンカメラマンとしての階級闘争にも勝ち、

自己批判の無いまま、新幹線に乗ったのだった。



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