その１８５．カッチンカチン

私の娘たちはすぐに
「肩が凝って気分が悪い」というのだが、
私は余程ひどくならないと
気分が悪くなるということがないせいか、
重症になるまでほったらかしてしまう。
ただ重症化して娘にマッサージを頼むと
「やばいよ、この固さ！！！！」
と言って２～３分でギブアップ。
私の肩が凝っているのか、
娘が面倒くさいだけなのかわからないが
短時間作業で以上終了になる。
ところが最近、ダイエットを兼ねて
週末に２～３時間歩くので
袋はぎがパンパンなこともあり、
先日、大枚１万円＝９０分間の
全身マッサージを受けた。

うつ伏せになり、
足裏から袋はぎにかけてマッサージが始まる。
「凝ってますね、カッチンカチンですよ」
やっぱり！
しかし、あ～きょっちぇ。
本当に、きょっちぇえ。
９０分全身コースは、
足の裏から頭までいたせりつくせり。
寝てしまうとマッサージの気持ちよさを
体感できないので、しばし睡魔と闘いつつ
快感に酔いしれていたが、
うつ伏せから仰向けに姿勢を変えた途端
ついに寝てしまった。
イビキも相当かいたはずだ。
冥王星の彼方から
「お客様、終わりましたよ」の一言で
地球に生還した。
ほんまに９０分か？と時計を見たら、
入店から１１５分経っていたから、
問診を含めると間違いなく
９０分マッサージを受けたことになる。
「くそっ寝てしもた。」
「マッサージの気持ちよさを１００％堪能できなかった・・・」
確かに気持ちいいから寝てしまうのだが、
寝てしまうと気持ちよさがわからない。くそ～っ。
マッサージ師は
「特に背中は指が入らないぐらいカチカチでしたよ」
というが、こっちとら寝ているから
わからねぇやい。
コーヒーを飲みながら
私のイビキを聞いていただけかもしれない。
くそ～っ。
とはいえ体が軽くなった！・・・ような気がする。
くそ～っ。
寝るんじゃなかった！
次回は寝ずにマッサージの快楽に浸るぞ！
と誓ったが…所詮無理な話か！？