この間の2/7の日曜日に、師匠からのSkypeチャット攻撃(苦笑)に遭っていたときのこと。これで、TORO-Q国鉄色のUPが遅れてしまった訳ですが、ちょっと気になる話がありました。
仲間内でIntel Outsideを言い出した張本人でもあるアンチ・メジャーな性格の師匠は、カメラマン的な仕事もしているためソニーα700を仕事にも使っています。(会社としてはメジャーなソニーを使っているのは、デジタル化で当時一番の操作系を持っていたα-7 Digitalを使うためにコニカミノルタへ乗り換えたら、その直後にソニーへカメラ事業が移管されたためですが。)
そうしたところ、クライアントから「キヤノンやニコンじゃないのですか?」と不信の目で見られたらしいのです。
余程私より写真のセンスも腕も上の師匠ですが、カメラボディのメーカーを見ただけで腕を疑われるのは心外と言う感じで、ブツブツ言っておりましたが、私も全く同感です。
報道やスポーツ等を撮るプロカメラマンは、例えばオリンピック等のサポート体制の充実などからキヤノンやニコンに限定されてしまい、逆に両社は、それを販売の宣伝に使っているのですが、それ以外のプロカメラマンがキヤノンやニコンを使っているかと言うと、そうでもないと。実際、動物写真家で名高い岩合光昭カメラマンはE-3等のオリンパスボディを使っていたり、「楽園」写真家?の三好和義カメラマンはミノルタからの引き続きでソニーα、海外のカントリー風景を撮る若手風景写真家の吉村和敏カメラマンはペンタックスを使っています。
で、師匠が仕事にしているような、ただのチラシ広告やWeb写真の撮影に使うカメラボディが、キヤノンやニコンである必要や、EOS-1Ds系統やD3X等の35mmフルサイズボディである必要がどれほどあるのでしょうか? はっきり言って必要はありません。ところが、世間一般では、キヤノンやニコンではないと人間扱いされないようです(苦笑)。
その辺、天の邪鬼な私としては、非常に不満です。そもそも、トップシェアを持つ会社の製品は、どの製品も必ず良いものなのでしょうか?
この辺、一番良い例は、今散々叩かれている「トヨタ自動車」です。皆さん、トヨタだから問題が出る訳無いと深く考えずにトヨタ車を手に入れて、このような事態になったらトヨタ自動車をバッシングすると。
以下は「マガジンX」の「ざ・総括」の読者が記事の受け売りで話すと思って話半分で聞いて欲しいのですが(と前置きして)、トヨタ自動車がリーマン・ショック以前はトンでもない利益を上げていたのですが、ふと冷静に考えると、売っている車の総コストが売価のどれだけかと言うこと。「ざ・総括」の受け売りですが、セルシオ=LSクラスになると車両価格の半分は利益になるそうな。つまるところ、実際の開発コスト・部品コスト・製造コストは半分以下と滅茶苦茶安く上げているわけで、それを把握している人はトヨタ車には手を出さない訳です。開発コストも下げるには、なるべく実物(試作車)作製を少なくして、CADを使ったコンピュータ支援のシミュレーションで済ましてしまい、開発スタッフの人件費コストも毎日かかるから、開発期間も出来るだけ短くする。そうなると、試作車による走行試験も時間をかけて出来ないから、当然ながら見過ごすところが出てくる訳で、今回の新型プリウスのブレーキが一瞬効かなくなると言うのは、走行試験不足でチェック出来なかったのではないのかと(素人の私は)見ています。(そうでないとしたら、見過ごした人は切腹ものですが。)
今回のケースは、トヨタ自動車のカイゼン運動による飽くなきコスト削減の負の部分が大きく出てしまった訳で、行きすぎは良くないという事例かと思います。今回、幸か不幸か創業家の人間が社長となっているので、以前の社長達のコスト削減一本槍の路線を、今回の一件を奇貨に一気に破壊して、お金をかける所にはかける「ものづくり」の本質に戻って欲しい所です。
と、話が脱線しましたが、トヨタ車というか日本車の問題点は、今の通り色々な情報を把握していれば、自ずと判るものです。何も考えずに「トップメーカーだから大丈夫」と盲信しているから、こんな事態になってあたふたする訳ですし、そもそも、工業製品というモノは、どんなモノでも故障や不具合、設計ミス、プログラムのバグが発生する余地がある訳です。完璧なモノだと勝手に信じても、信じる方が悪いと言うことです。
だからこそ、試乗をしっかりして、雑誌情報や最近だとWeb情報などを色々収集して購入を検討すべきで、触らないで購入する場合は、問題が起きるリスクも購入者側がある程度負うべきだと考えます。で、試乗した結果、マイナーメーカーのクルマの方が良いと思ったのにわざわざ良くないと思うメジャーメーカーの車を買う必要はないかと思います。
カメラも同じで、「カメラなんて機能はどこでも同じだから」「キヤノンやニコンのボディを買っておけば安心」「マイナーメーカーのカメラを買う奴の気が知れない」と言う人がいますが、体力に自信がないのに大きく重いキヤノンやニコンのカメラを買って、ヘトヘトになるのもどうかと思います。逆に「カメラなんて機能はどこでも同じだから」、軽さ最優先ならばオリンパス、ボディとレンズの軽さと撮像素子のバランスや古いレンズの使用を考えればペンタックス、35mmフルサイズでどんなレンズでも手振れ補正を効かせたいのならソニーα900を買えば良いのです。(ソニーはちょっと苦しいか(苦笑))自らの思い込みで触りもしないのではなく、マイナーメーカーも触ってから、自分で一番良いと思ったメーカーのカメラを買うべきだと思います。その方が愛着が出るし。
えっ、「レンズラインナップの数が違う?」
あなたは何本レンズを買うつもりなんでしょうか?(苦笑)
私ですら、ペンタックスKマウントでようやく20本越え、キヤノンEFマウントは20本超えていないのですが(爆)。そもそも、キヤノンとニコンのレンズラインナップの中には、設計の古いデジタルには向かないレンズも残っているし、IS(VR)搭載レンズの数も少ないし。
仲間内でIntel Outsideを言い出した張本人でもあるアンチ・メジャーな性格の師匠は、カメラマン的な仕事もしているためソニーα700を仕事にも使っています。(会社としてはメジャーなソニーを使っているのは、デジタル化で当時一番の操作系を持っていたα-7 Digitalを使うためにコニカミノルタへ乗り換えたら、その直後にソニーへカメラ事業が移管されたためですが。)
そうしたところ、クライアントから「キヤノンやニコンじゃないのですか?」と不信の目で見られたらしいのです。
余程私より写真のセンスも腕も上の師匠ですが、カメラボディのメーカーを見ただけで腕を疑われるのは心外と言う感じで、ブツブツ言っておりましたが、私も全く同感です。
報道やスポーツ等を撮るプロカメラマンは、例えばオリンピック等のサポート体制の充実などからキヤノンやニコンに限定されてしまい、逆に両社は、それを販売の宣伝に使っているのですが、それ以外のプロカメラマンがキヤノンやニコンを使っているかと言うと、そうでもないと。実際、動物写真家で名高い岩合光昭カメラマンはE-3等のオリンパスボディを使っていたり、「楽園」写真家?の三好和義カメラマンはミノルタからの引き続きでソニーα、海外のカントリー風景を撮る若手風景写真家の吉村和敏カメラマンはペンタックスを使っています。
で、師匠が仕事にしているような、ただのチラシ広告やWeb写真の撮影に使うカメラボディが、キヤノンやニコンである必要や、EOS-1Ds系統やD3X等の35mmフルサイズボディである必要がどれほどあるのでしょうか? はっきり言って必要はありません。ところが、世間一般では、キヤノンやニコンではないと人間扱いされないようです(苦笑)。
その辺、天の邪鬼な私としては、非常に不満です。そもそも、トップシェアを持つ会社の製品は、どの製品も必ず良いものなのでしょうか?
この辺、一番良い例は、今散々叩かれている「トヨタ自動車」です。皆さん、トヨタだから問題が出る訳無いと深く考えずにトヨタ車を手に入れて、このような事態になったらトヨタ自動車をバッシングすると。
以下は「マガジンX」の「ざ・総括」の読者が記事の受け売りで話すと思って話半分で聞いて欲しいのですが(と前置きして)、トヨタ自動車がリーマン・ショック以前はトンでもない利益を上げていたのですが、ふと冷静に考えると、売っている車の総コストが売価のどれだけかと言うこと。「ざ・総括」の受け売りですが、セルシオ=LSクラスになると車両価格の半分は利益になるそうな。つまるところ、実際の開発コスト・部品コスト・製造コストは半分以下と滅茶苦茶安く上げているわけで、それを把握している人はトヨタ車には手を出さない訳です。開発コストも下げるには、なるべく実物(試作車)作製を少なくして、CADを使ったコンピュータ支援のシミュレーションで済ましてしまい、開発スタッフの人件費コストも毎日かかるから、開発期間も出来るだけ短くする。そうなると、試作車による走行試験も時間をかけて出来ないから、当然ながら見過ごすところが出てくる訳で、今回の新型プリウスのブレーキが一瞬効かなくなると言うのは、走行試験不足でチェック出来なかったのではないのかと(素人の私は)見ています。(そうでないとしたら、見過ごした人は切腹ものですが。)
今回のケースは、トヨタ自動車のカイゼン運動による飽くなきコスト削減の負の部分が大きく出てしまった訳で、行きすぎは良くないという事例かと思います。今回、幸か不幸か創業家の人間が社長となっているので、以前の社長達のコスト削減一本槍の路線を、今回の一件を奇貨に一気に破壊して、お金をかける所にはかける「ものづくり」の本質に戻って欲しい所です。
と、話が脱線しましたが、トヨタ車というか日本車の問題点は、今の通り色々な情報を把握していれば、自ずと判るものです。何も考えずに「トップメーカーだから大丈夫」と盲信しているから、こんな事態になってあたふたする訳ですし、そもそも、工業製品というモノは、どんなモノでも故障や不具合、設計ミス、プログラムのバグが発生する余地がある訳です。完璧なモノだと勝手に信じても、信じる方が悪いと言うことです。
だからこそ、試乗をしっかりして、雑誌情報や最近だとWeb情報などを色々収集して購入を検討すべきで、触らないで購入する場合は、問題が起きるリスクも購入者側がある程度負うべきだと考えます。で、試乗した結果、マイナーメーカーのクルマの方が良いと思ったのにわざわざ良くないと思うメジャーメーカーの車を買う必要はないかと思います。
カメラも同じで、「カメラなんて機能はどこでも同じだから」「キヤノンやニコンのボディを買っておけば安心」「マイナーメーカーのカメラを買う奴の気が知れない」と言う人がいますが、体力に自信がないのに大きく重いキヤノンやニコンのカメラを買って、ヘトヘトになるのもどうかと思います。逆に「カメラなんて機能はどこでも同じだから」、軽さ最優先ならばオリンパス、ボディとレンズの軽さと撮像素子のバランスや古いレンズの使用を考えればペンタックス、35mmフルサイズでどんなレンズでも手振れ補正を効かせたいのならソニーα900を買えば良いのです。(ソニーはちょっと苦しいか(苦笑))自らの思い込みで触りもしないのではなく、マイナーメーカーも触ってから、自分で一番良いと思ったメーカーのカメラを買うべきだと思います。その方が愛着が出るし。
えっ、「レンズラインナップの数が違う?」
あなたは何本レンズを買うつもりなんでしょうか?(苦笑)
私ですら、ペンタックスKマウントでようやく20本越え、キヤノンEFマウントは20本超えていないのですが(爆)。そもそも、キヤノンとニコンのレンズラインナップの中には、設計の古いデジタルには向かないレンズも残っているし、IS(VR)搭載レンズの数も少ないし。