ぽんぽこノート

いつだって今がスタートライン。
行動しなくては何も始まらない。壁にぶつかったところから新しい道がひらける。

ビジネスは航海か

2010-11-30 | 仕事関係
最近は夜更かしが過ぎていたが、なんとか早起き生活に戻った。もうあと1ヶ月で2011年に突入だ。11月の売り上げも順調に推移し、過去最高益には惜しくも届かなかったが十分健闘した。来年は今の事業に+1するので、グラディウスに子機が1機ついての戦闘になると言えば、わかる人にはわかりやすいかも…。

ということで、その子機がすぐにでも今の仕事と同じくらい稼いでくれるとは思っていないが、半年くらいで十分な援護射撃ができるようになってくれるはずだと踏んでいる。もしかしたら1年後くらいには親機と頭を並べることになるとも考えられなくもないが、あまり妙な気を起こさずにじっくりと育ててゆきたい。

来年からの事業は準備進行中だが、その他にもまあまあ稼げそうな案がある。しかし、現在のこともわりと手間がかかってきているし、新事業をやりながら更にもうひとつでは無理が生じることが明白なので、来年のことをやりつつも頭の片隅で少しずつ整理してゆきたい。手間がかかってきていると言っても、だいぶ時間の余裕があるが、売り上げ増加とともに以前よりは作業量が増している。

今現在の話で言うと、わざわざ新事業を始める必要もないのだけど、やはり不安要素もあることはあるので総合売り上げ増のためだけということではなく、リスク対策も考えてのことだ。まあリスクを考えていたらきりがないわけだけど、できることなら考えられる対策はしておくことがベターではないだろうか。中国や日本の法律改正の影響が及ぶ可能性は捨てがたいので、そのとき突然売り上げがゼロになるということはまずあり得ないが、そうなれば売り上げが激減することは十分考えられる。

こういう具合に、今日が快晴でも明日以降の危険も考えながら進んでゆくのが経営の大きなひとつの要素だと思う。快晴続きで浮かれていると、バブル時代のサラリーマンのようになってしまうわけで、ビジネスも歴史に学ぶことが大切だと思う。とは言っても、実際はなかなかうまくいかないこともあるが、やはり予め考えをめぐらせているのといないのでは結果もかなり違うはずだ。

おかげ様で、並の駐在員よりは稼げるようになったわけだが、企業体として私のビジネスはとても小さなものなのだ。だから、あまり大きな口を叩けるような身分でないのだが、それでも私なりの「うまくいくやり方」を開発し自分のものにしたことになる。日本でも、同じようにビジネスの小さな成功体験があったが、今よりもっと売り上げが少なかった。このような道を辿ってきたからなのだろうが、このやり方を応用すれば色々と使えるだろうということも私なりにわかってきた。

なにやら、その方法を使えばすぐにザクザク儲かるように錯覚する人もいるかもしれない。おそらくそこそこ儲かるだろう。こう書くと、それならその方法を教えてくれと思う人もいるのではないだろうか。しかし教えたところで100人に1人くらいしか実行しないだろう。始めたとしてもすぐにやめてしまうと思う。なぜなら、しつこいばかりの地道な研究と多大な労力を要するからだ。ろくに覚悟もない人にとってみれば、絶対に儲かるかわからないようなことに集中が続かないはずだ。

そういうところをおろそかにして、先に進もうとしてもだいたい失敗する。環境が悪かったとか、何がよくなかったとか色々と失敗の言い訳は誰でも探せるが、それは表面的な問題であり、本当の原因はこういうところにあるのではないか。私もそれで失敗したことがある。楽して儲かる方法などない。たまたまあぶく銭を掴む人物はいるだろうが、そういう金は身につかないもの。

航海士も、うまく航海するためにそれなりの労力を費やして勉強をする。海や天候を知るために研究する。自然の怖さを乗り切り、あっちにいこうこっちにいこうという要求や希望にもできるだけ間違いのない判断をするためだろう。初航海は失敗しやすいかもしれない。しかし、何回航海しても研究しなければ失敗し続けるだろう。

踏み出すことは大事だ。しかし少なくとも私は、失敗ばかりで終わり自分を慰めるように挑戦した経験を誇りにするようなことはしたくなかった。いい経験だ、勉強になったとは誰でも言える。同じことを繰り返さないために何が必要なのか考えなければいけない。経験も大切なことだが、何のために挑戦するのかが第一だろう。事業運営においては、念入りな事前調査と終わりのない研究が必須ではないだろうか。

勝ち組負け組みと近年ある。この言葉の俗的な意味について言えば、こんな言葉は本当にくだらないと思う。でも、この勝ち組と呼ばれているほうに入りたい人がいたならば、やはり研究の繰り返しをする道を進まなければならないと思う。よく、そういう面倒なことをスッ飛ばして進もうとする人もいるが、それは成功のための失敗であるのだろうと思いたい。



こういうことを忘れないようにしながら、航海を続けてゆきたいと思う。
今日の上海は久しぶりの雨だ。空が真っ白い。雨も久々だと気持ちよく感じる。